Fate/Zero -フェイト/ゼロ- 第16話 「栄誉の果て」 感想

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美しいもの、汚いもの―

■Fate/Zero -フェイト/ゼロ- 第16話 「栄誉の果て」

ご都合的な主従関係

　さぁ、色々と話したいものだらけの「Fate/Zero」の第16話ですが、
　とりあえず、騎士道を重んじるセイバーとライダーの戦いから行きますかね!!

　この二人の騎士道だけが今回の救いなんですから・・・

　キャスターが召喚した海魔を倒したすぐ後の二人の戦闘ですが、
　疲れを感じさせないプライドのぶつかり合いは実に清々しい。

　セイバーとランサーは今まで正々堂々と戦える機会が無かったんですから、
　海魔を倒した後の「聖杯戦争」における駆け引きとしては、
　誰もが争いさけるであろう海魔討伐直後の機会しか残されていないわけですよ!!

　この二人の志は本当に美しい、正しく騎士の象徴ですよね(^O^)

　しかし、美しい騎士道精神を持つサーヴァントを従えたマスター達が実に醜い!!

　ランサーのマスターであるケイネスは、「聖杯戦争」の公式スポンサーである
　「聖堂教会」からキャスター討伐に加担した報酬として一つ分の令呪をもらうが、
　他のマスター達に令呪を渡さないよう璃正を射殺!!

　魔術師がとことん嫌う現代兵器を遂に使ってしまったケイネス。
　五体不満足の状態だからの拳銃の使用だろうけど、哀れよのぉ・・・

　一方、汚い仕事に定評のある切嗣は、
　海魔討伐直後で単独行動していたライダーの仮マスターであるソラウを捕縛し、
　ソラウの自白によりケイネスの居場所を突き止めとすぐにケイネスの暗殺へ!!

　そう、セイバー達がランサーの居場所を突き止めたのは、
　舞弥によるソラウへの拷問から得た情報なのだよ(T_T)

　しかも、切嗣はケイネスと悪魔の取引を行い、
　ランサーを自害させる代わりに「切嗣」がケイネスやソラウを殺さないという取引をし、
　結果、ランサーを自害させることに成功し、ケイネスとソラウは舞弥によって始末されるという
　セイバー曰く、「外道」をやってのけるんですから!!

　切嗣の酷い所業は「まさに外道」の派生である
　「まさに切嗣」というワードまで作られちゃうんですからスゴイよねぇ(笑)

　もちろん、一番酷いのはこんなにも魅せてくれる脚本を手がけた「虚淵玄」氏!!

　あぁ、「まさに虚淵」という褒め言葉が一番しっくりくるんだろうなぁ・・・

「正義の味方に!!! おれはなるっ!!!!」

　さて、今まで明かされてこなかった切嗣の聖杯へと叶える願いが
　「戦いの根絶」であることが明らかになりましたね。

　切嗣は自分がどんなに汚く、穢れた人間になろうとも、
　様々な戦いによって生まれる憎しみの連鎖を断ち切りたいがために、
　世界を改変出来るほどの軌跡を持つ聖杯に願いを込めたいというわけです。

　切嗣がこうまでして人間の業を止めたい理由についてはもう少し先のお話で(>_<)

　もちろん、セイバーも切嗣と同じように平和を求める英霊ではありますが、
　セイバーの願う平和にはブリテン国が戦いに勝ち平和になったとしても、
　ブリテン国に敗れた人達から憎悪が生まれてしまうということであり、
　切嗣の願う恒久の平和とは路線が変わってしまうことなんですよね。

　セイバーの武勇伝は相手国の血が流れたこその記録、複雑ですよね・・・

　切嗣の願い、「戦いの根絶」という願いは、
　切嗣が幼い時から色々な経験を積み重ねてきたからこその願望。

　物語の終盤になるともっと色濃く「戦いの根絶」の意味が分かってきますが、
　今回のお話ではこれ位にしておきます、語れば長くなること必至ですし(+_+)

あとがき

　というわけで、普段のあらすじスタイル以上に考察しましたが、
　果たして、この記事を読んでくれるのかどうかが気がかりです(T_T)

　色々と要約して分かりやすい記事にするか、
　それとも、長くても自分の思いを素直に表現する方がいいのか。

　「Fate/Zero」は毎回内容が濃いですからね、難しい所ですよね・・・

　次回、「第八の契約」 です!