Fate/Zero -フェイト/ゼロ- 第21話 「双輪の騎士」 感想

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駆け抜ける王達、愉悦の本質―

■Fate/Zero -フェイト/ゼロ- 第21話 「双輪の騎士」

「愉悦」のために その1

　さぁ、ライダーに誘拐されたアイリの救出を試みるセイバーは、
　切嗣に与えられたカスタマイズバイク「V-MAX」によりライダーを追撃しますが、
　何故、ウェイバーと共に魔力回復に勤しんでいたライダーが動き出したのか?

　普段はおしゃべりのライダーが無口というだけで怪しいですよねぇ・・・

　実は、アイリを誘拐したライダーとは偽物であり、
　雁夜のバーサーカーの宝具の一つ「己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)」の
　特殊効果により、バーサーカーが自分の姿をライダーに変身させアイリを誘拐させるという
　愉悦という答えを導き出そうとする綺礼の企みによるもの!!

　ちなみに、セイバーを発見すると一目散にセイバーに襲いかかるバーサーカーですが、
　雁夜が令呪によってバーサーカーをコントロールしているから暴走しないんですよ(>_<)

　そして、綺礼は時臣との戦いで負傷した雁夜を助けたという恩を利用し、
　璃正から引き継いだ「聖杯戦争」の監督役として預かっていた
　余剰の令呪を雁夜にプレゼントしてまでアイリを誘拐する利点は、
　やはり、切嗣を意識した行動としか思えませんよね♪

　確実に綺礼は怪しいと考えている雁夜ですが、
　身内の璃正よりは綺礼の方が頼れるという事で協力してるけど、
　どちらを頼っても死亡フラグにしか見えないです(笑)

　しかも、「偽・ライダー」を追っていたセイバーが、
　本物のライダーを追いかけては勝負を挑むというラッキーも加わり、
　綺礼はちゃっかり「聖杯戦争」後に必須な聖杯の「器」であるアイリをゲットし、
　「聖杯戦争」を勝利するためのアドバンテージも得る事に!!

　セイバーが本物のライダーを追いかけて冬木市の新都から郊外へ。
　忠実な部下だった舞弥を失った切嗣にとってセイバーはお荷物なんだろうなぁ(T_T)

　もちろん、聖杯の「器」であるアイリが手元から離れてしまった切嗣は、
　常に自分の優位性を保ちながら戦うという事が不可能になり、
　「聖杯戦争」の強敵として再度浮上してきた綺礼との対決を余儀なくさせる結果に!!

　いよいよ避けられなくなってきた切嗣と綺礼の対決。
　あぁ、二人が相見える時が楽しみになってきたなぁ(>_<)

「愉悦」のために その2

　さて、雁夜との協力によりアイリの誘拐に成功した綺礼ですが、
　愉悦を追い求める綺礼は雁夜にもサプライズを用意しては人間観察を開始!!

　綺礼と談話した臓硯曰く、「綺礼は自分と同類」。
　何となく二人が同類というのもうなずける気がするなぁ、分かりたくないけど(+_+)

　綺礼が雁夜に仕掛けたサプライズとは、
　
　「聖堂教会にて雁夜に死亡した時臣を引き合わさせ、
　雁夜が時臣を殺してしまったという思い込みを葵に植え付ける。」

　という昼ドラを超えた生々しい魂のぶつかり合いを演出し、
　他人の不幸を目の当たりにした時の「愉悦」をちょっとだけ理解してしまう結果に!!

　不味いワインでも肴によっては味わい深くなる。
　でも、他人の不幸を酒の肴にする発想はないわぁ・・・

あとがき

　ということで、今回は「愉悦」を追い求める綺礼にスポットを当てた感想にしてみました♪

　もちろん、セイバーとライダーの壮絶な機動戦からの一騎打ちや、
　雁夜と葵のドロドロすぎる修羅場なんかもスゴイ内容なんですけど、
　全てにおいて綺礼が上手く絡んでいる所が重要なんですよね(>_<)

　あぁ、ライダーがセイバーのストレス解消宝具「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」によって
　ライダーの代名詞ともいえる戦車「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」を失っちゃった!!

　乗り物を失ったライダーって貧相だなぁ(T_T)

　それにしても、雁夜と葵のドロドロ現場は正直見たくなかった!!

　桜ちゃんを臓硯の魔の手から救い出すために頑張っている雁夜を、
　「頑張れ、雁夜おじさん!!」と人気者になっていましたが、

　恋敵である時臣を倒し、雁夜が「聖杯戦争」に勝利し桜ちゃんを救出しても、
　果たして、夫を失う結果となる妻・葵は幸せになれるんだろうか?

　雁夜は迷子になった凛を葵に託した際に、
　「貴女はもう泣かなくていい。」と言っておきながら最終的には葵を悲しませるという矛盾。

　もし、雁夜が葵の事をもっと深く、ちゃんと理解していたら・・・

　そう、遅かれ早かれ雁夜には明るい未来はなかったんですよ。

　「虚淵玄」さん、また一つトラウマを増やしてくれたありがとう(+_+)

　次回、「この世全ての悪」 です!