氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」 感想

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好奇心は誰にでもある心―

■氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」

奉太郎でも「気になります!」

　さぁ、「カンヤ祭」も無事に終わり、
　古典部の部室でののんびりな雰囲気も懐かしい第18話ですよ♪

　あぁ、京アニが製作した数々の作品の中でも、
　「氷菓」はどの作品よりも部室内での穏やかさが心地いいなぁ(^O^)

　さて、今回は奉太郎がふと外を眺めては飛んでいたヘリコプターを見ては、
　奉太郎が中学生の頃に一度だけヘリコプターの事が好きだと言った
　英語教師「小木 正清」先生の事を思い出し、「何故、小木先生は授業中にヘリコプター好きという
　趣味を自分達に説明したにもかかわらず、小木先生の説明後にも度々飛んでいたヘリコプターに
　全く興味を示していなかったのか?」という奉太郎のちょっとした疑問を解決するというお話ですね♪

　里志の情報の小木先生が3度も落雷に当たっているという噂の真相も気になるけど、
　奉太郎の好奇心に誰もが奉太郎がおかしくなったと心配する里志達の対応が面白すぎ(笑)

　一応、奉太郎だって人間、好奇心位あるさ・・・

　もちろん、えるちゃんは小木先生の噂や奉太郎が持った好奇心の矛先にも興味を示しだし、
　奉太郎が小木先生の事を図書館で調べるという事でえるちゃんもついていく事にしますが、
　えるちゃんが奉太郎に自転車の二人乗りを誘ったり、図書館では絵本に興味を示すなど、
　えるちゃんの何気ない可愛さが見られると何だかうれしくなっちゃいますよね!!

　えるちゃんが奉太郎を後ろに乗せて走る自転車、アリですよね(>_<)

　そして、小木先生自身の事や小木先生がヘリコプターの話をした日の
　前後日の出来事を調べてみると、

　　小木先生は英語教師をする傍ら、山を愛する「登山家」であるという一面を持ち、
　　ヘリコプターが好きだと話した前日に山で遭難した人が発生した事から、

　　「小木先生は山を同じく愛する遭難した人を心配し、翌日に救助ヘリが出動した姿を
　　目撃し安堵したはいいが、授業中にヘリコプターを眺めてしまったという事で、
　　その場を取り繕うために生徒達にヘリコプターの話題を投げかけた。」

　という小木先生は決してヘリコプターが好きというわけではなく、
　自分と同じく山を愛する登山者の遭難の無事を祈っていたというわけで、
　小木先生の事を調べた奉太郎達がちょっぴりセンチメンタルになってしまったのは、
　二人が優しい心の持ち主だからという事を表してくれたと思いますよ。

　小木先生の3度も雷を打たれたというのは天候の変わりやすい山に
　出かけていたからという事になるんですね、嘘か誠かは分かりませんが・・・

奉太郎は優しさも省エネ主義!

　さて、小木先生のヘリコプター好きという一面から
　無神経にも小木先生の哀しい実情を知ってしまった奉太郎達ですが、
　小木先生の実情を知る事で今までヘリ好きというおかしな先生というだけ認識ではなく、
　本当は相手の事を思いやれる優しい先生だったという思わぬ一面を知れたはいいが、
　知らなくても良い事を知ってしまうというちょっとした怖さを体験できたのではないでしょうか。

　良い事を余計に知る分には問題ないかも知れないけど、
　悪い事や悲しい事まで知ってしまうとどう対応していいか困っちゃいますからね。

　プラスに働くかマイナスに働くかは聞いた人の人間性に左右されるのかな・・・

　しかし、相手の事を思いやる事が出来る奉太郎やえるちゃんだからこそ
　今回の経験で一回りも二回りも人間的に成長して欲しいという気持ちにさせてくれましたよ♪

　小木先生とは二度と会う事はないだろうと思った奉太郎ですが、
　奉太郎が知った小木先生という人柄はこれから忘れる事はないでしょうね(>_<)

あとがき

　奉太郎のいつもとは違うやる気を出した一面に
　摩耶花ちゃんが本気で奉太郎を心配してくれた・・・だと・・・

　さすが小学生からの腐れ縁、何だかんだでいいコンビですね(笑)

　いやはや、今回は未収録短編の一つから出てきたお話でしたが、
　これからは一話完結が主軸となる短編集「遠まわりする雛」から話題が出てくるという事で、
　「氷菓」や「愚者のエンドロール」、「クドリャフカの順番」編よりも
　スッキリ見終える事が出来るお話が続いていく事でしょうね♪

　「氷菓」も終盤戦に入ってきました、しっかり見ていきましょうね(>_<)

　次回、「心あたりのあるものは」 です!