＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第12話 「囮物語 第乱話 なでこメドゥーサ 其ノ壹」 感想

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狂乱の始まり―

■＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第12話 「囮物語 第乱話 なでこメドゥーサ 其ノ壹」

　一体、撫子ちゃんの身に何が起こったのか・・・

　というわけで、「＜物語＞シリーズ」に登場するメインヒロイン達の中でも、最も内気で臆病な性格の持ち主であるみんなが大好きな「囮物語」のメインヒロイン「千石 撫子」ちゃんが、美しい黒髪だったのが白髪に変化し、おまけに白髪が大量の白蛇に変化しウニョウニョと現れては、撫子ちゃんの意志によって撫子ちゃんの大好きな暦の心臓を射抜き、忍ちゃんまでも圧倒してしまうという北白蛇神社で巻き起こっていた衝撃の展開は、「＜物語＞シリーズ」を知る人達においてトップクラスの驚きを提供してくれたのではないでしょうかね!!

　当然、どうして撫子ちゃんが暦と敵対する関係となり、お互いを殺し合いの相手として険悪な雰囲気になってしまったのかを知るというのが「囮物語」の大きなテーマとなっており、撫子ちゃんを明らかに異常な状態にした張本人である白き蛇「クチナワ」との出会いが撫子ちゃんの今までの生活を一変させてしまったというのは、冒頭からの怪しげな白い蛇の登場で何となく分かってくると思いますが、今回は撫子ちゃんがクチナワに出会うまでのお話で、「化物語」の「なでこスネーク」時において、撫子ちゃんが友達から受けた呪いのおまじない「蛇切縄」の解呪のために、北白蛇神社にて大量の蛇を“仕方なく”殺していた撫子ちゃんの罪悪感を利用し、クチナワが撫子ちゃんの弱みに付け込んで何らかのお願いをするという内容までなので、クチナワが吸血鬼だけど弱体化している忍ちゃんを倒したいという願望や、クチナワに縁のあるであろう北白蛇神社のために撫子ちゃんに一役を買って貰おうとしたりといった様々な憶測が飛び交いそうな撫子ちゃんとクチナワの出会いは、撫子ちゃんにとって明らかに“死亡フラグ”だということだけは確かなんですよね(T_T)

　また、撫子ちゃんは「なでこスネーク」時に暦と出会う前から学校のクラスメイトとの不仲によりかなりのストレスを抱いていたみたいだし、撫子ちゃんのクラスだけで流行った様々なおまじないの数々が、「偽物語」に登場した忍野や余弦さんの大学のサークルの同級生である詐欺師の男「貝木 泥舟」によって中学生を騙してお小遣い稼ぎのためにおまじないを流行らせられては、「誰が誰のことを好きか」、「誰が誰のことを嫌いか」、「誰が誰のことをどう思っているのか」、「誰が誰のことをどうしたいのか」等といった撫子ちゃんのクラスメイト達の個人情報がみんなに筒抜けとなってしまい、学級崩壊状態のギスギスしたクラス状況によって精神を追い詰められ暦でも助けられないほどの自暴自棄となっては暦を嫌ってしまうという予想も無きにしも非ずといったところでしょうかね。

　まぁ、クチナワと同様にかなり怪しかったのは、撫子ちゃんのことを妙に知っており、撫子ちゃんに意味深な発言を繰り返していた扇ちゃんの存在も気になってしまうけど、扇ちゃんはもっと重要なところで衝撃の展開を作り出してくれそうな叔父のメメにも似た不気味なキャラだけに、今回の「囮物語」の最初の方では頬って置いてもいいような気もするんだよなぁ・・・

　それにしても、撫子ちゃんが「クチナワ」に出会う前に、至る所で白い蛇の幻影を見たことを暦に相談してしまうほど危険な状況かもしれないというのに、暦に助けられることを期待しては、暦に会えることを楽しみにするという考え方はなかなか危うい考え方ですよね。

　でも、撫子ちゃんが危険を顧みずに暦に出会えることに喜びを感じてしまったということは、確実に“ヤンデレキャラ”としての覚醒が近いということを示唆しているのかもしれませんね(笑)

　次回、「囮物語 第乱話 なでこメドゥーサ 其ノ貳」 です!