ロウきゅーぶ!SS 第12話 「智花(キミ)がいるだけで」 感想

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思い内にあれば色外に現る―

■ロウきゅーぶ!SS 第12話 「智花(キミ)がいるだけで」

　夜空に輝く“すばる”の星のように、智花ちゃん達はこれからも光り続ける!!

　さて、強豪校である硯谷女学園とほぼ互角の戦いを繰り広げたことで、熱戦が必至の延長戦も前回同様の息を呑む試合展開を智花ちゃん達に期待したいところでしたが、前回の試合展開の熱さが脳裏に完全に焼きついてしまったことから、今回の延長戦は何だか物足りなさを感じてしまいましたよ。

　当然、智花ちゃん達が硯谷女学園に勝つために今まで以上のチームワークを意識したり、一つのボールを追い続ける執念には見応えがあり、硯谷女学園の方も怜那ちゃんがチームプレイの大切さに気付いたり、智花ちゃんをライバル視していた未有ちゃんも、智花ちゃんのハイレベルな実力を認めたことにより友情が芽生えたりと、コートの中でリアルタイムに成長し続ける智花ちゃん達の“心の成長”というのは、非常に満足のいく内容だったのではないでしょうかね♪

　たぶん、延長戦で感じた物足りなさというのは、延長戦を決定付けた“紗季ちゃんのラストシュート”の印象が、「ロウきゅーぶ!」では感じたことのない強烈な緊張感と、延長戦を決めたことによる爆発的な喜びのインパクトが強すぎたからでしょうね。　正直、前回が最終回でも良かったかもね(笑)

　しかし、智花ちゃん達にとって小学生の最初で最後の公式戦が終わったからといって、智花ちゃん達のバスケは終わらない♪

　まぁ、「ロウきゅーぶ!」を締めるに当たっては、智花ちゃん達が中学生になっても昴のコーチを受けながらともにバスケを続けていくという締め方しか思い浮かばないですよね。

　智花ちゃん達が試合に負けた悲しみや悔しさ、昴に出会えたことでバスケの楽しさや喜びを知れた嬉しさが複雑に入り混じった涙はとても美しかったし、今後もずっと自分のバスケを見て欲しいとちゃっかり昴にプロポーズ(?)を仕掛けた智花ちゃんに対し、昴が“自分のそばにいてくれ!!”と真面目に智花ちゃんにプロポーズしてしまうだなんてニヤニヤするしかないじゃないですか(>_<)

　また、智花ちゃんがバスケを始めたきっかけも、小学生の頃の昴にバスケを教えてもらったからという素敵なエピソードで締めくくっているし、中学生となった智花ちゃん達が昴とともにどんなバスケをしていくのかも非常に気になるところだけど、“小学生”だからこそ需要のある「ロウきゅーぶ!」だと、智花ちゃん達の中学生編の第3期は望みは薄いでしょうね・・・

　そんなわけで、「ロウきゅーぶ!SS」の総括ですが、終盤で物凄い熱いバスケをしてくれたスポーツ作品らしさを出してくれたのも良かったけど、何と言っても“小学生”の智花ちゃん達の可愛さが光っていたからこそ「ロウきゅーぶ!」は面白かったんでしょうね♪

　もちろん、時折強烈な個性を出してくる“昴の存在”というのもかなり大きかったんでしょうけど(笑)

　それでは、「ロウきゅーぶ!SS」の感想はこれにてm(__)m