境界の彼方 第4話 「橙」 感想

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普通の人間でありたい―

■境界の彼方 第4話 「橙」

　本当の敵とは、己が抱く弱き“心”である!!

　ということで、呪われた血を扱う異界士としての能力や、大切な友達・唯ちゃんを殺してしまったことによる罪悪感から、自分自身を“普通の人間”ではないと蔑んだ態度をとっていた未来ちゃんの境遇を、半妖夢としての厳しい生い立ちからの経験から未来ちゃんを良い方向へと導こうとする秋人の体を張った行動の数々が何とも勇ましく、内容も深い今回の内容というのは、なかなか見応えのあるものになっていたのではないでしょうかね♪

　虚ろな影が未来ちゃんの唯ちゃんに対する後ろめたい想いや記憶から作り出された唯ちゃんの幻影にどうしようも出来なくなったときは、秋人が未来ちゃんに何度も説明していた唯ちゃんは決して生き返るはずもなく、過去に捕らわれ続けていては前へは進めないという秋人の説得で唯ちゃんへの悲しい過去を振り切ったり、本体を現した虚ろな影が秋人に憑依しようとしたときも、秋人は半妖夢としての不死身な能力を戸惑う唯ちゃんに信用させては、自身に憑依した虚ろな影ごと自分を倒させるといった主人公の鑑としか言いようのない勇ましい行動の数々はかっこよすぎですよね(^O^)

　また、秋人が“普通の人間”ではないと嘆き続けてきた未来ちゃんをずっと気にかけていた理由というのは、自身も半妖夢として“普通の人間”ではない苦しみを数多く経験してきたであろうために、普通の人間とは違う未来ちゃんの悲しい過去を、まるで自分のことのように想う秋人の優しさが作用したということであり、半妖夢の秋人が身体的に衰弱すると現れる強大な力を持つ“妖夢”としての無自覚な部分が、周りに多大な迷惑をかけたという経験が現在に生きているからこそ、未来ちゃんが虚ろな影を倒しても、未来ちゃん自身に流れる呪われた血や自分に置かれている状況、場所も決して変わらないというのを力説することができたのだと思うし、自分に纏わる暗い過去に捕らわれるのではなく、良い方向へと歩もうとする信念を貫くことの大切さを身をもって未来ちゃんに教えてあげた秋人というのも、かなりの苦労を経て成長してきたということになるんでしょうね!!

　でも、秋人が虚ろな影以上に強そうな妖夢に化けるとは驚きだったなぁ(笑)

　たぶん、秋人が半妖夢としての妖夢の部分が目覚めるととんでもないことになるという展開が明らかになったことで、半妖夢としての秋人の体の特異性が、「境界の彼方」の終盤のストーリーに大きな影響を与えるのだろうとは思いますけど、主人公の秋人の半妖夢として生きてきた今までから現在に至るまでの過程をしっかりと描いてくれるかが、今後もこの作品を楽しんでいくためには必要不可欠なものになってくるではないでしょうかね♪

　あぁ、博臣の背中の古傷が妖夢として目覚めた秋人とのバトルで付いたものだと信じたいし、秋人が妖夢にならならないか監視しているのであろう美月ちゃんと秋人の馴れ初め何かも気になるなぁ(>_<)

　それにしても、妖夢な姿も愛らしい愛ちゃんが可愛すぎて辛い(^O^)

　次回、「萌黄の灯」 です!