＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第19話 「鬼物語 第忍話 しのぶタイム 其ノ參」 感想

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油断大敵―

■＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第19話 「鬼物語 第忍話 しのぶタイム 其ノ參」

　幼い女子達に“噛まれて”ご満悦な暦の変態性が健在で何よりです(笑)

　ということで、前回のちょっぴりシリアスな忍ちゃんの一人語りがメインだった「鬼物語」の其ノ貳の時のような真面目に忍ちゃんの昔話を聞いていた暦とは違い、忍ちゃんの昔話をこっそり聞いていた余接ちゃんと忍ちゃんが、仲が悪いにもかかわらず急にタッグを組み始めては、暦の身近にいる女性で誰が一番好きなのかを問いただそうとしたり、「くらやみ」に教われて気を失っていた真宵ちゃんが目を覚ますと、お決まりの真宵ちゃんへの愛情表現「セクハラ」を暦が敢行しては、真宵ちゃんだけではなく忍ちゃんや余接ちゃんに噛まれて喜んでしまうといった暦と様々なキャラクターとの楽しい会話劇の数々があるからこそ、「＜物語＞シリーズ」を好きになれたのだと改めて思わせられたというのが今回の素直な感想ですかね♪

　特に、今回は暦が大好きな真宵ちゃんや忍ちゃん、余接ちゃん等“幼女”達と同時に楽しく会話劇を繰り広げるというのは稀な展開であり、幼女達に囲まれてウハウハな暦の図というのは安易に想像出来るものの、幼女達の中で一番非力な真宵ちゃんが、急に偉ぶってはすぐに自身を倒してしまいそうな忍ちゃんや余接ちゃんを統率したり、忍ちゃんの脅しに屈せず、言葉巧みに忍ちゃんと口喧嘩で戦おうとする真宵ちゃんの強気な姿勢を見せたりと、真宵ちゃんが暦以外とでも面白い会話劇を繰り広げることが出来るというポテンシャルの高さを伺えるのは、今回のお話にしかない内容だったのではないでしょうかね。

　しかし、暦と真宵ちゃん達の楽しい会話劇の中で、余接ちゃんが暦に「くらやみ」のことをもったいぶって話そうとしない原作のちょっとした面白い流れがカットされてしまったのが残念ではあり、クールな余接ちゃんが暦に殴られてはへこたれる可愛い余接ちゃんを拝みたかった自分としては少々合点がいかない所もなかったわけではないんですけどね!!

　まぁ、一番見たかった暦の真宵ちゃん達に噛まれての“至福なお顔”が見れただけでもかなり満足はしてますけど(>_<)

　さて、肝心の本編の方ですが、忍ちゃんの昔話を聞いていた余接ちゃんにより、「くらやみ」とは、怪異以外の“何か”だからこそ、他の怪異には強い400年前の忍ちゃんや初代怪異殺しでも対応出来ない存在だという推測や、「くらやみ」の正体を恐らく知っているのは、翼ちゃん以上に物知りなキャラで有名となりつつある「臥煙 伊豆湖」さんだけという情報だけではなく、「鬼物語」のカギを握るであろう伊豆湖さんが、突如学習塾跡の廃墟に現れた「くらやみ」から逃げ出した暦達のことを待ち伏せしていたかのように、暦達の逃亡先に登場するといった展開は、間違いなく、次回の「鬼物語」の最終話において大きな意味を持ち、各物語毎の最終話に訪れる衝撃の“オチ”を用意してくれるというのは言うまでもありませんよね♪

　また、「鬼物語」は「傾物語」だけではなく「猫物語(白) つばさタイガー」と密接にリンクしていることを思い出させてくれる物語であり、暦達が「くらやみ」から逃げ出す際に、忍ちゃんが「くらやみ」にちょっとだけ触れてしまったことで、暦とのペアリンクが切れてしまい、暦達と一緒に地方の山へ逃げ出すことが出来なくなった忍ちゃんの状態というのは、実は、暦の部屋で忍ちゃんがブラック羽川と遭遇したときの「猫物語(白)の其ノ參」の内容に繋がってくるわけなんですよね!!

　そして、今回のように暦が自分の安全を伝える誤字なメールを翼ちゃんやひたぎちゃんに送ってしまったことも、「猫物語(白)」の序盤で取り上げられているということで、何故、暦が「猫物語(白)」において終盤のちょっとだけしか出てこれなかった理由というのも、「猫物語(白)」の内容と平行して「鬼物語」の内容が進行していたという答えが自ずと導き出されることになるわけですよ(^O^)

　あぁ、「猫物語(白)」を視聴していた時からずっと言えなかったことがようやく言えました、スッキリです(>_<)

　次回、「鬼物語 第忍話 しのぶタイム 其ノ肆」 です!