境界の彼方 第6話 「ショッキングピンク」 感想

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閑話休題―

■境界の彼方 第6話 「ショッキングピンク」

　シリアス展開が続いたからこそ、ギャグ展開が生きるのです!!

　そんなわけで、「境界の彼方」の第6話の感想が大分遅れてしまいましたが、今までのように毎回がシリアス展開だった内容ではなく、本編の重たい内容にクッションを与えるかのようにやってきた未来ちゃんが“お金目当て”で面白おかしく妖夢を退治しようとするギャグ展開は、今までシリアス展開が続いてきたからこそ成せる“ギャップ”の激しさが何とも効いている、ある意味では「境界の彼方」らしくない内容がとても魅力的だったのではないでしょうかね♪

　内容的には、普通の妖夢石よりも高価な妖夢石を落としてくれる半面、警戒心がとても強く、身に危険を感じると刺激臭を放った液体を分泌し異界士を“臭い”で苦しめる果実型妖夢を、未来ちゃんがお金目当てで退治しようとあの手この手を使いながらも、なかなか上手くいかずに返り討ちにされ“臭い”思いをし、挙句の果てには秋人達をも巻き込んで大捕物を繰り広げていくというドタバタな展開であり、恐らく、中盤以降はシリアス展開に復帰するであろう今作にとっては貴重なものとなることはいうまでもありませんよね!!

　まさか、未来ちゃんが園芸の本が目当てで文芸部に入り、常に金欠でもある理由が、　趣味の“盆栽”に大量の資金を投資しているがための、園芸の本に興味を持ち、金欠であるということが判明したり、彩華さんのコスプレ写真のアルバイトで着用するメイドな衣装だけではなく、パジャマや体操服、肌の露出度の高いセクシーな衣装やアイドルチックな衣装をしっかりと着こなし、未来ちゃんが視聴者の目の保養になるだけではなく、いつも通りの天然ボケで場を振り回していく様は面白くないわけが無く、何故か、人間の女の子に興味を持つという未来ちゃんのセクシー攻撃に興奮する変り種な果実型妖夢に対し、本気で軽蔑するかのような美月ちゃんの冷たい視線が飛び出したというのも、M属性の人達にはたまらないものとなったことでしょうね♪

　また、いつもよりもツッコミが冴え渡る秋人はもちろんのこと、普段はクールな姿なのに、毎回面白な表情を必ず見せてくれる博臣の活躍というのも忘れてはならず、美月ちゃんが果実型妖夢の臭い液体攻撃を受けてしまったことで、臭う美月ちゃんのことを直視できず、苦しそうな表情を浮かべながら、一目散にトイレに駆け出す姿や、秋人と共にお互いの“変態性”を語り合うかのような妙な絆が生まれようとするなんてニヤニヤするしかないですよね(^O^)

　まぁ、個人的に一番笑えたのは、美月ちゃんの臭さに耐えることが出来なくなった秋人達が“ガスマスク”を装着し、果実型妖夢の真の恐ろしさを噛み締めたシーンかな。ホント、可愛い愛ちゃんやヤキイモにガスマスクは反則です(笑)

　それにしても、京アニの代名詞「ヌルヌル動くダンスシーン」の凄さ、こだわりを改めて知らしめられましたよね!!

　とりあえず、果実型妖夢の臭い液体攻撃にやられっぱなしではいけないと、秋人達が一致団結し、果実型妖夢の注意を引くことが出来るという“歌と踊り”で、未来ちゃん達のダンスシーンが実現したわけですが、どうせなら、未来ちゃん達がお互いを支えあい、ぶつかり合いながら歌と踊りを稽古した一週間の日々をもう1話を使ってアニメ化したら、「境界の彼方」という作品は間違いなく“化ける”ことが出来たかもしれませんよね。

　全く、歌って踊る可愛らしい“愛ちゃん”という最終兵器と、みんなが歌い、踊ってしまったせいで、最終的には、果実型妖夢を倒す役目を担う人がいないという盲点が“オチ”な「境界の彼方」のギャグ回は最高だぜ(>_<)

　次回、「曇色」 です!