境界の彼方 第8話 「凪黄金」 感想

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霜を履みて堅氷至る―

■境界の彼方 第8話 「凪黄金」

　様々な思惑が交差する時、物語は動き出す・・・

　というわけで、妖夢の力が一時的に低下する時間「凪」が訪れたことにより、今まで暗躍していた泉さんや弥勒が未来ちゃん達以上に大活躍してしまう今回のお話は、終盤に向けての伏線を色々と頭によぎらせてくれる今後への期待を髣髴とさせる内容の濃いお話でしたよね♪

　とりあえず、「凪」が来たことによって何らかの目的のために動き出した泉さんと弥勒の関係は、決して相容れる関係ではないことが伺えることができ、泉さんの方は、半妖夢として非常にレアな存在である秋人が、「凪」が来ることで半妖夢としての不死性を失うことを好機と捉え、半妖夢を良く思わない他の異界士から襲撃を免れるために、わざと一人となった秋人を眠らせ、比較的安全な彩華さんの所に預けたという印象を個人的には受けましたが、現状だけでは泉さんが秋人の味方だという確証を得ることは出来ず、もしかしたら、秋人の妖夢としての強大な力を何らかのために利用したいがために、現在は秋人を守る立場にいるという考え方も無いわけではないですからね。

　そして、泉さんと対立する形を取っている弥勒も、何らかの目的のために秋人を手中に収めようとしている点ではまだまだ行動理由が把握できず、弥勒が所属する異界士協会は、名瀬家のことを快く思っていないことから、名瀬家と対立し、あわよくば名瀬家を「凪」の混乱に乗じて困らせたいという思惑もあるみたいですが、弥勒が美月ちゃんに話した物理的には姿を現さず、長い年月をかけて多くの人々の無数の怨嗟や心の歪みが一つとなった妖夢「境界の彼方」の討伐のため、前回まで桜ちゃんが持っていた妖夢石を糧に強力になっていく異能の武器を使い、秋人の妖夢としての強大な力を異能の武器に取り込みたいがために、「凪」によって弱った秋人を襲おうとしているのかもしれませんよね!!

　まぁ、これだけ秋人が泉さんや弥勒にモテモテな状態ということは、今後の内容の主軸となってくるであろう世界中に不安を撒き散らすことが出来るほど強大な妖夢である“「境界の彼方」の討伐”において、秋人の存在は必要不可欠だということは安易に予想できてしまいますが、泉さんや弥勒に妖夢としての強大な力だけを期待されているのかもしれない秋人が、理性のある人間の状態でどこまで自分自身の負の部分について葛藤し、二人の思惑に振り回されずに、一人の人間としてしっかりと歩み出せるかが一つの懸念なのではないでしょうかね。

　当然、これから悩める主人公になるであろうことが必至な秋人をサポート出来るのは、秋人に血を異能として操る呪われた異界士としてではなく、一人の“普通”の人間として接してくれたことをとても感謝している未来ちゃんだけであり、今回の終盤において秋人が再び妖夢として目覚めてしまい、誰かを傷つけてしまう可能性が突如出始めたことで、秋人や未来ちゃんが持つ共通の悩み“周りの人達とは違う出生から生まれた孤独感や疎外感”による不安や後悔に苛まれるかもしれない妖夢化から元の状態へと戻った秋人を、未来ちゃんが如何にして秋人を立ち直らせてくれるのかも気になってきますよね!!

　ふぅ、妖夢化した秋人の傍にいた愛ちゃんが心配だなぁ(+_+)

　それはさておき、前回のお話で仲直りした未来ちゃんの桜ちゃんの仲良しな姉妹の様な姿には感涙ですよね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

　未来ちゃんは寝ぼすけな桜ちゃんの面倒を見てあげたり、授業中も居眠りをしてしまう桜ちゃんが気になって仕方が無かったりと、今までの桜ちゃんに対しての気負いを払拭し、桜ちゃんのことをしっかりと気遣っていたし、桜ちゃんの方も、未来ちゃんが泉さんによって状態を悪化させられた秋人を心配していることをあっさりと見抜き、寝込んでいる秋人のそばにいてあげるよう未来ちゃんの小さな背中を後押ししてあげるだなんて素敵な関係じゃありませんか♪

　また、先日公開となった「境界の彼方」の新作短編アニメーション「きょうかいのかなた アイドル裁判! ～迷いながらも君を裁く民～」でも、未来ちゃんと桜ちゃんの絶妙なボケとツッコミが可愛らしくてニヤニヤさせられるので必見ですよ!!

　でも、一番可愛いのはやっぱり“愛ちゃん”なんですけどね(笑)

　次回、「銀竹」 です!

　ちなみに、「境界の彼方」の新作短編アニメーションとは下記のものです、爆笑とニヤニヤが必至ですよ♪

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