境界の彼方 第11話 「黒の世界」 感想

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捕まえるよ、しっかり―

■境界の彼方 第11話 「黒の世界」

　大切なことは、“救いたい”、“守りたい”という強い意志!!

　というわけで、未来ちゃんによって自身の体から「境界の彼方」を追い出されたはいいが、未来ちゃんの呪われた血と融合したことで、辛うじて消滅を免れている「境界の彼方」と一人戦い続けている未来ちゃんを救い出すために、こん睡状態から目覚めた秋人が、単身で「境界の彼方」が作り出した現世と隔絶された空間に向かうという定番の流れは、定番だからこその安定した盛り上がり方と、ラストスパートに向けた大きな期待感を同時に味わわせてくれますよね♪

　秋人の自分を救ってくれた未来ちゃんへの強い想いや、未来ちゃんの呪われた血の一族のトラウマを払拭させてくれた秋人への感謝と厚意、未来ちゃんが自分を犠牲にしてまで秋人の内に潜む「境界の彼方」に対処したことを対し、自分達にも何か出来ることはあったはずだと秋人や未来ちゃんのことを悩んだ美月ちゃんと博臣の秋人達を『友』と想う絆、この世界に住む多くの人達を「境界の彼方」の脅威から救おうと考えては、秋人か未来ちゃんの犠牲だけで多くの人達を救おうと考えていた泉さんの今までひた隠しにされていた深意など、各々が“救いたい”、“守りたい”者達のために一生懸命になろうとする姿というのは、否が応でも胸にこみ上げてくる熱いものがあったのではないでしょうかね!!

　当然、次回は間違いなく秋人と未来ちゃんが一緒に「境界の彼方」を倒していくというシナリオとなっていくのでしょうが、泉さんが全世界の人達が「境界の彼方」の脅威にさらされぬように暗躍していたことが分かってきたことで、姿を隠していた「境界の彼方」を強引に引きずり出し、未だに怪しい行動が続く弥勒が、最後の最後に秋人達の脅威にならないかがちょっと心配ですよね(+_+)

　まぁ、何だかんだで小悪党として立ち回っている弥勒は、泉さんを筆頭とした「境界の彼方」に立ち向かうであろう秋人と未来ちゃん以外のメンバーで何とかなるのが筋だろうとは思いますけどね。あぁ、誰も“死なず”にエンディングが迎えられるといいけど・・・

　そして、「境界の彼方」を宿すことが出来た人間なのか半妖夢なのか曖昧なままである秋人の素性や、未来ちゃんが生きていることをただ一人知り、秋人達に色々と教えてくれた弥生さんの妙に情報通なところ、倒すべき相手である「境界の彼方」の力の増強を促した弥勒の真意などの不明瞭な説明も明らかとなればいいんですけどね(>_<)

　それにしても、笑えないシリアス展開が必至の終盤戦において、視聴者に“笑い”を提供しようと満を持して登場してきた能天気な秋人の母親「神原 弥生」さんのギャグセンスには本当に驚かされてしまいますよね♪

　まさか、未来ちゃんが生きて「境界の彼方」と戦っていることを知らせようと秋人達を召集しては、巨大な鉄仮面姿で秋人達をビックリさせようと楽しんでるし、語尾に「よろ♪」と付けては秋人と盛大な親子漫才、終いにはセクシーな小悪魔衣装でみんなからツッコミ待ちをしながらも、最後にはしっかりと“真面目”に決め、シリアスな状況から笑いを作り、場を引き締める活躍を見せてくれた弥生さんはグッジョブとしか言いようがありませんよね(^O^)

　読めたぞ、次回の「きょうかいのかなた アイドル裁判! 〜迷いながらも君を裁く民〜」の第3裁判の被告人は弥生さんに違いないっ(笑)

　次回、「灰色の世界」 です!