リトルバスターズ! ～Refrain～ 第12話 「お願いごとひとつ」 感想

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もう泣かない―

■リトルバスターズ! ～Refrain～ 第12話 「お願いごとひとつ」

　恭介達への恩返しは、恭介達を“救う”こと!!

　というわけで、自分達がいなくても理樹と鈴ちゃんが逞しく生きていけるように、理樹達の心の成長を促そうとした恭介達の思惑が予想を大きく上回り、恭介達の理樹達への強い想いが奇跡を引き起こした“閉ざされた世界”から、修学旅行中のバス事故に巻き込まれた過酷な現実世界へと戻ってきた理樹と鈴ちゃんが、二人で支えあいながら生きていくことを願っていた恭介達の想いを尊重しながらも、自分達を救ってくれた恭介達を救う時間が僅かながらも残されているのなら、恭介達を救うべきだと考えた理樹達の勇気ある純粋な気持ちは、恭介達に様々なことを教わり、守られながら生かされたからこそ導き出すことが出来た立派な“答え”として捉えるべきなんでしょうね!!

　当然、助けられる命が目の前にあるのなら助けるべきというのは、一人の人間として真っ当な考え方だと思いますし、もし、理樹達が恭介の言うこと通りに二人だけで逃げ出していたら、恭介達が“閉ざされた世界”にて自分達の心の成長のために様々なことをしてくれた経緯や自分達への想いを全て知っているがために、どんなに心優しい理樹達でも、恭介達の命を無碍にして爆発寸前のバスから逃げ出すことに後悔が残らないわけがないですしね(>_<)

　また、恭介達を一人で助けに行った理樹の後を追い、悲惨な事故後のバスの惨状を目の当たりにしたことをきっかけに、再び現実から目を背けそうになりかけた鈴ちゃんが、最後まで“閉ざされた世界”で鈴ちゃんを優しく、温かく見守っていた“小毬ちゃん”からのメッセージに気付いたことで、ようやく“閉ざされた世界”での様々な経緯のことを思い出し、人見知りの中で少しずつ交友関係を広げていった唯湖ちゃんや葉留佳ちゃん、クドちゃんや美魚ちゃん、そして、誰よりも親しかった小毬ちゃん達のおかげにより、何気ない日常の中から卑屈な自分自身を誇れるように成長させてくれたことに感謝することができ、どんな時でも笑顔を絶やすことの無く、他人の幸せを自分の幸せに感じ取ることが出来る鈴ちゃんにとっての一番の親友・小毬ちゃんと交わした約束『自分自身が笑顔でいること』を胸に刻みこむことにより、自分自身が笑うためには、大切な存在である恭介達が再び自分に笑顔を向けてくれることだと気付いては理樹とともに恭介達を救おうと一気に開花した今の鈴ちゃんならば、どんな困難でも立ち向かうことが出来るような心強さというものをようやく感じさせてくれたのではないでしょうかね♪

　うぅ、鈴ちゃんが泣き出さないように涙をグッとこらえる小毬ちゃんの優しさに涙です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

　でも、覚醒した鈴ちゃんとは別に、鈴ちゃんとともに恭介達を唯一救うことが出来る存在・理樹が、事故後の悲惨なバスの惨状に動揺し、『自分では恭介達を救うことが出来ないのではないか?』といった過剰な絶望感から誘発した持病の睡眠障害「ナルコレプシー」で気を失ったことは、長きに渡った「リトルバスターズ」を終わらせるための“最後の山場”であると感じ、今まで殆ど明かされてこなかった理樹に纏わる恭介達に出会う前の経験“両親を失った辛い過去”というのが、恭介達を救うための障害となっている「ナルコレプシー」を克服するためには紐解いていかないといけない問題となってきそうですね。

　それにしても、ちゃっかり理樹達の楽しい修学旅行に紛れようとバスのトランクに侵入していた恭介が、『自分を除け者にして理樹達だけで楽しいことをしているのが許せないから』といったことが理由だったとはね(笑)

　まぁ、恭介が理樹達の修学旅行に同行していなければ、「リトバス」という作品はすでにバットエンドで物語にもなっていなかったのでしょうが、前回の感動的な理樹達との別れのシーンで涙腺を崩壊させた張本人が、バスのトランクの中でゲームを用意してほくそ笑む姿をシリアス展開真っ最中のところで見せ付けられたら、否が応でもクスッとしちゃうじゃないですかっ(^O^)

　あぁ、笑顔あり、涙あり、感動ありの「リトバス」も次回でいよいよ最終回、長かったなぁ・・・

　次回、「リトルバスターズ」 です!