ニセコイ 第7話 「ライバル」 感想

ニセコイ 1(完全生産限定版)【イベント優先販売申込券付】 [Blu-ray] (2014/03/26) 内山昂輝、東山奈央 他 商品詳細を見る

名は体を表し、名は体を表さず―

■ニセコイ 第7話 「ライバル」

　あっさりと楽に魅了させられてしまう誠士郎ちゃん、ちょろいなぁ(笑)

　というわけで、楽への恋心を募らせていくであろう千棘ちゃんや小咲ちゃんに拍車をかけていくであろう新たな出来事が巻き起こるであろう恋物語が始まった中で、楽への態度は千棘ちゃんと同様に粗悪ながらも、時折見せる楽の男らしさに間違いなくやられてしまうであろう男の子っぽい名前だけど歴とした女の子である新たなメインヒロインの一人「鶫 誠士郎」ちゃんの登場が、千棘ちゃんや小咲ちゃんの様々な心境にどのような変化を与えてくれるのか楽しみですよね♪

　とりあえず、誠士郎ちゃんの登場は、楽達が抱える少年・少女時代の異性と交わした約束という『過去』の恋と、現在の楽達が抱える『現在』の恋をより発展させるための足がかりとしての役割を担う登場なんだと思いますが、メインヒロインが二人から三人に増えるということは、楽争奪戦が現状よりも熾烈になることを表しており、楽争奪戦が熾烈になっていくのはまだまだ先の話なるとはいえ、未だに登場していない声優「阿澄 佳奈」さんが演じるさらなるメインヒロインの一人「橘 万里花」ちゃんが登場してこないことには、本作の恋物語は現状以上に熱を帯びてこないのでしょうし、誠士郎ちゃんや万理花ちゃんといった途中登場のメインヒロイン達が、最終的に千棘ちゃんや小咲ちゃんに引けを取らないメインヒロインとして持ち上げられるのかが少々心配というのが素直な自分の気持ちですね。

　本作の最初から登場する千棘ちゃんや小咲ちゃんには、少女時代に異性と交わした約束や主人公である楽と偽りの恋人を演じなくてはいけないとか、中学生の頃から一途に恋心を抱いているとかの作品の最後まで関わっていきそうなしっかりとした核となるものが備わっていますが、誠士郎ちゃんに至っては、幼少時代にクロードに拾われ、千棘ちゃんを守ることだけをずっと考えて生きてきたことを考えると、本作における重要な要素である千棘ちゃんや小咲ちゃんのような少女時代に異性と交わした約束があるという設定を誠士郎ちゃんに結び付けるのは難しいでしょうし、ラブコメの王道を謳う本作においては、やはり、ツンデレが魅力の千棘ちゃんや、一途に楽のことを想う正統派ヒロインの小咲ちゃんの魅力には太刀打ち出来ないのが世の常ですしね(+_+)

　当然、本作の物語はまだまだ序盤のはずですから、終盤には誠士郎が真のメインヒロインの座を射止めるなんてことも無きにしも非ずなんでしょうが、しっかりとした物語の核があるだけに、メインヒロインを増やすことによって物語の展開が膨らみ過ぎてしまい、物語が迷走しているように見えてしまうのだけはある程度避けて欲しいですね。ただ、サービス回のような単発の面白い内容は大歓迎ですけど(>_<)

　それにしても、誠士郎と決闘をしては、喧嘩相手ながら気を失った誠士郎を介抱しようとしたり、口は悪いけどしっかりと千棘ちゃんの性格を見抜いた上で、千棘ちゃんの在り方を考えいたような気遣いや優しさを見せた楽の“他人のことを想える気持ち”ってラブコメの主人公には大切なことですよね。

　まぁ、楽が千棘ちゃん達に優しくなればなるほど、千棘ちゃん達の楽へ募る恋心にニヤニヤさせられるのだろうけど、優しさは時に人を傷つける凶器になることもありますからね。出来れば千棘ちゃん達の涙は見たくないですけど、無理だよなぁ(T_T)