中二病でも恋がしたい! 戀 第11話 「青き月の…最終決戦(ブルームーン・ラグナロク)」 感想

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変わるための戦い、変わらないための戦い―

■中二病でも恋がしたい! 戀 第11話 「青き月の…最終決戦(ブルームーン・ラグナロク)」

　問題の本質を理解すれば、答えは自ずと見つかるもの!!

　そんなわけで、智音ちゃんが諦めたくても諦められずにいた勇太への恋心は、勇太が中学時代にダークフレイムマスターとして中二病に盛んだった頃に、自分以外の中二病な仲間に宛てた中二病全開の宝物探しを、真剣に勇太のことを想いながら宝物探しに明け暮れていた六花ちゃんの直向きな想いに勇太が完全にやられてしまい、勇太と六花ちゃんが相思相愛であることを改めて確認してしまったことや、智音ちゃんが好きになった“中二病だった勇太”とともに追いかけ、作り上げた中二病設定に終止符を打つことで、勇太への恋心も終わらせるという第2期の本作の楽しむ上での最大のポイントとなっていた六花ちゃん達の三角関係な恋物語は、誰もが本心に向き合い、直向きに自らの心と葛藤を繰り返し、答えを導き出してきたからこそ、大きな感動を味わうことが出来るんですよね♪

　今回のように、勇太が自ら作り出した『暗炎竜を復活させる』という中二病設定を自分が実現させることで、自分が勇太の恋人であり、契約者としての深い絆を実感したかったという六花ちゃんの第2期の本作が始まった頃のから伺うことが出来た直向きな中二病や勇太への想いは、勇太が智音ちゃんの自身への好意に気づきながらも、自分には六花ちゃんという好きな子がいるのにどうすべきか分からないといったことを払拭させ、六花ちゃんのことを見つめ直し、改めて勇太と六花ちゃんが相思相愛であることを認識させるには十分過ぎる効果があったわけですし、 勇太が“六花ちゃんが好き!”という確固たる意志を築くことが、第2期の本作の恋物語を最も盛り上がらせるのに必要不可欠な要素であることを、本作が始まる前から予測していながらも、予想以上に勇太達の恋物語の最大の感動できる内容だったということは、やはり、本作が始まった時から勇太と六花ちゃんの未熟な恋仲に刺激を与え続けてきた第2期の本作のキーパーソン・智音ちゃんの活躍があったからこそだと自分は思いますね。

　ただ、智音ちゃんが勇太に“好き”という気持ちを口に出さずに初恋が終わってしまったのは複雑ですよね。

　もちろん、勇太と六花ちゃんの相思相愛の状態を目の当たりの状態で、智音ちゃんが勇太に素直な気持ちを告白するという100%玉砕確実な振られ方は見るに絶えられないですが、勇太の六花ちゃんだけしか見えておらず、勇太に自分の好意を気づかれていながらも、智音ちゃんが最後まで勇太に素直な好意を示さなかったのは、勇太への自身の恋が実らなかった時に全てを投げ出したくなり、大好きな中二病も捨ててしまうかもしれないという恐怖心からの中二病患者であり続けるための最後のプライドだったのかもしれないと感慨深いですよね。

　まぁ、恋というものを知らない勇太と六花ちゃんに恋というものを理解させた智音ちゃんが、勇太と六花ちゃんとは違う“失恋”という形で恋というものを理解する結果となってしまったのは少々残念ですが、智音ちゃんは決して勇太との恋心が実らなかったことによって何かを失ったのではなく、失敗も前向きに物事を捉えることが出来る良い子ですから、勇太へ初めて別れの言葉を交わした智音ちゃんの最後の一言は、新たな一歩を踏み出すための勇太が好きだった自分への別れの挨拶として受け止めるべきなんでしょうね。うぅ、智音ちゃん(´；ω；｀)

　そして、六花ちゃん達が好きだからこその優しいお節介を焼いてくれる森夏ちゃんや、ピンポイントで周りの状況に的確なアドバイスや名言を送ってくれるくみんちゃんといった六花ちゃん達の恋物語をより良く彩るために活躍を見せてくれた存在というのも忘れてはいけないところであり、森夏ちゃん達が智音ちゃんのように勇太と六花ちゃんの恋仲を応援していく中で輝きを増していき、勇太と六花ちゃんの“恋仲”としての絆を垣間見る楽しさとは別の“親友”としての絆もしっかりと大切にされていた点は、六花ちゃん達の恋物語と同様に印象深くなくては困りますしね(^O^)

　あれ、今回の感想は何だか最終話を見終えたような感想になってるなぁ(笑)