咲-Saki- 全国編 第12話 「真実」 感想
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高きに登るには卑きよりす―
■咲-Saki- 全国編 第12話 「真実」
2ヶ月近くかかった第2回戦もようやく決着、長かったなぁ(>_<)
というわけで、前回のラストに見せた魔王・咲ちゃんのツモ切りの圧倒的な威圧感から始まったアバンのおかげで、何故か緊張感よりも先に笑みがこぼれてしまい、リラックスした状態で大将戦のクライマックスを見終えることが出来ましたが、第2回戦の勝ち負けに関係なく、各校が一丸となって目の前の試合を戦い抜いたあとに湧き上がる喜びや悲しみといった感情を、ともに共有しあうような試合後の心温まるエピソードが丁寧に構成されていたのは、本作らしさというものを感じさせられますよね!!
第2回戦を1位通過した咲ちゃんは、魔王モードになっては周りに何を考えてるのか全く予想させない打ち方をし、視聴者に『さすが魔王!!』と言わしめるような圧倒的な存在感を見せ付けていましたが、内心では実力者が揃っている大将戦の相手達に戦々恐々であり、靴下を脱いだリラックスした状態で麻雀を打つ方が調子がいいにもかかわらず、靴下を脱ぐのを忘れてしまうほど緊張していたという魔王時と通常時の精神状態のギャップが魅力的でしたし、能力者揃いの大将戦で唯一“凡人”枠で大将戦を挑んだ姫松高校の恭子ちゃんが、強敵相手でも自分らしい打ち方を心がけた咲ちゃんのプラスマイナスゼロで終局させる打ち方の余波がプラスに働いたことによる起死回生の和了で準決勝への2位通過を決めながらも、周りの実力者とはどこか違う力を持つ咲ちゃんに勝ちたいと強く思い、ちょっぴり涙をこぼされてしまったら、人一倍真面目で、何事にも直向きな恭子ちゃんにキュンとさせられないわけがなく、おまけに普段のスパッツ姿よりも少女らしいミニスカートにリボンの髪留めを付けた恭子ちゃんを見てしまえば、もはや何も語ることは無いことでしょう(笑)
また、第3位で第2回戦敗退を喫してしまった永水女子は、団体戦が終わってしまっても、小蒔ちゃんと初美ちゃんが個人戦を残しており、個人戦が始まるまではみんなで遊べる時間が出来たと喜んでいるような気持ちの切り替えの速さや、笑顔を絶やすことの無いどんな時でも温和な雰囲気は永水女子らしいほっこりなエピソードでしたし、大将戦の前半までは絶好調でいながらも、後半は咲ちゃん達の発揮された実力に屈してしまった宮守女子は、もっと仲間達と一緒に一つのチームとして麻雀を楽しんでいたかった豊音ちゃんの涙が印象的であり、大将戦を楽しませてくれた咲ちゃん達からサインを貰い、そのサインを宝物にすることで、自分が塞ちゃん達と一緒に麻雀を出来た大切な思い出の証拠にしようとするなんてとても素敵だと思わされましたしね。
全く、本作は誰にでも心温まるエピソードがあるから、どの子も好きになれるんだよなぁ♪
それはさておき、咲ちゃん達の心温まる試合後のエピソードのことを除き、改めて大将戦を振り返ってみたいと思いますが、やはり、咲ちゃんの魔王っぷりは圧巻の強さでしたね!!
恐らく、咲ちゃんの魔王時の怖さというのは、役を出すのが難しい咲ちゃんの代名詞「嶺上開花」や、自分が1位となり、プラスマイナスゼロで終局させるための周りの牌の動きまでコントロールするような“場の支配”や“点数調整”に高い集中力を維持した結果が、周りを威圧するような恐さとなって出てきているのだと思われるのですが、あの怖さは高い集中力が生み出した恐さとはちょっと違いますよね。無機質な殺戮マシーンを思わせるような眼差し、あれはヤバイですよ(汗)
でも、魔王時の咲ちゃんでも弱点はあるみたいで、“勝つことも負けることもない”というプラスマイナスゼロで終局させる打ち方は、自分の持ち点を効率的に稼ぐ打ち方ではないが故に、“持ち点を多くとった者が勝つような試合向けの打ち方ではない”ということなんですよね。
まぁ、咲ちゃんのプラスマイナスゼロで終局させる打ち方は、準決勝から決勝戦に向けた進化の過程と捉えるのが妥当なんでしょうけど、肝心なのは咲ちゃんがどんな化け方をするのかということですよね。あぁ、考えただけでも恐ろしい(+_+)
次回、「旧友」 です!
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ついに大将戦、決着です!
大将戦の後半も終盤に入りました。そこで咲は、謎のカン。その目的がわからないまま、状況は進みます。結果的に、姫松の末原があがりました。そして最終局。永水女子の石戸も、宮守女子の姉帯もその特殊能力を生かして巻き返しを図ります。しかし、その局で最終的にあがったのは咲でした。
こうして大将戦は終了しました。1位は、清澄。2位は姫松でした。永水女子と宮守女子は、惜...
第12話 真実 咲の暗槓からの自模切りに真意を測りかねる 周囲の人々。牌をずらしたと考える末原が倍満を自模和了。これで2位に浮上、苦しくなった永水と宮守。豊音は早仕掛けの能力を発動する。咲がポンをして、加槓して嶺上開花で和了する。 泣きながら礼を言う豊音、87400、永水 101200 姫松 101700、清澄 109700で終了。釈然としない末原、咲は2万5千点持ちで計算すると プラマイ0...
「今度打ったら、多分勝てません」
末原はやれば出来る子ということ(多分
オールラウンダーがピックアップされるのは久々ですね。
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以下咲-Saki- 全国編 第12話「真実」の感想
南三局、末原さん大逆転の倍満ツモ!
親だった永水女子の霞さんは8000点取られることになって3位に転落。
永水と宮守は厳しい状況に。
そしてオーラス。あがったのは咲ちゃん。
嶺上開花のみ
^^;^^;^^;
対局者も視聴者もこれには目が点だったのでは。
まさか最後安手で終わらせるとは。
咲ちゃん1回目+5500、2回目+4600。
10万点持ちで戦うので気づきにくか...
黙々と全てを思うがままに操る咲さん
またあんな打ち方をしていたわけだけどそれに巻き込まれて悪戯に場を荒らされた挙句敗退した二校が不憫(;^ω^) そんなことはおかまいなしに黙々と打ち続けた咲さんの非情さw
咲ーsakiー全国編の感想です。
最後はやっぱり魔王でした。
咲の謎な自模切り、末原は牌をずらしたと読むが…
主人公なのに沈黙の咲って演出が怖いですね(^^;
実は咲も困っていたと言うのが真実なのですが(笑)
魔王の特殊技能発動
「真実」
あの三人相手だとどうにもそういうわけにはいかなくて …しかも一番手強い人が残っちゃった
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原作 : 小林 立
監督 : 小野 学
シリーズ構成・脚本 : 浦畑達彦
キャラクターデザイン&総作画監督 : 佐々木 政勝
アニメーション制作 : Studio五組
宮永咲:植田佳奈 原村和:小清水亜美 片岡優希:釘宮理恵
染谷まこ:白...
咲-Saki-全国編第12話です。
大将戦、決着です。
第12局「真実」
※原作のネタバレありなのでアニメ組の方は要注意。
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咲さんのカンに対し、霞さんと姉帯さんは...
咲-Saki- 全国編
真実
うわぁぁぁ豊音ぇ!もう宮守が観れないなんておっさん信じたくないぞぉぉぉ!
咲 -Saki- 全国編 第12局「真実」です。 ところで、『咲 -Saki-
咲-Saki- 全国編「第12話 真実」に関するブログのエントリページです。
大将戦、最後に最後の総力戦も魔王の手の内だった!?「咲-Saki-全国編」の第十二局。
咲の雰囲気にビクビクする中でも気を吐いて自摸る恭子。
それによってまくられた霞と豊音も再び力を強く解放する。
しかし最後は咲の嶺上開花によって試合は終わる。
勝ち抜けしたのは清澄高校と姫松高校となった。
控え室に戻った恭子は咲の成績がプラマイゼロのまま一位抜けしたことに気づき
更な...
「ほら見てみ、清澄。
なめたズラしするからこういうことになるんや」
だと、思うでしょ?(´・ω・`咲)(ぉ
「引けたで!
ツモ、4000・8000」
計算通り(´・ω・`咲)ニヤリ
魔王の思考は凡人の理解の範疇を遙かに凌駕しているんです(ぇ
公式サイト
http://www.saki-anime.com/
http://www.tv-to...
影付いて無言の咲。如何にもバケモノじみて何か怖い。でもやってるのは嶺上開花でもなければリーチでもないただのツモ切り。末原が意味を必死で考えていますね。でも終わってみればアガったのはその末原自身。彼女の頑張りもありますが、咲の目的が分からない。末原に上がらせるのが目的だったのか。これで姫松が二位になりました。 そしてオーラス、咲が普通に?嶺上開花ツモ1600点で終了。勝ってる奴はゴミ手で流すの...
咲の意味不明な行動。
私がようやくそれに気がついたのは末原が上がった後でした。
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咲-Saki-全国編 第12話「真実」感想
まだまだ続くんだじぇ!
咲-Saki-全国編 第12話、「真実」。
コミックは未読、アニメの無印および阿知賀編は視聴済みです。
後半戦南三局途中、モンスターオーラを放つ咲の大明槓・嶺上牌ツモ切り...からの続き。
魔王?いいえ人間です。
宮永咲というキャラクターは
主人公どころかラスボスかもしれませんが
真実、紛れもなく一人の人間なのです。
全国麻雀大会 Bブロック2回戦決着
今回の感想はプラマイゼロの情報を整理して
内容そのものは随時追記していく形になります。
この記事を見る人は決着を知った上でという感じで書いてます。
今回は結構時間喰ったw
・インターハイ2回戦第3試合大将戦
永水女子 石戸霞(3年)
宮守女子 姉帯豊音(3年)
姫松高校 末原恭子(3年)
清澄高校 宮永咲(1年)
後半戦も終盤へと進み始め、宮永咲が動き始める。
他家を絶一門とする永水女子の石戸霞や宮守女子・姉帯豊音の追っ掛け立直さえも正面から打ち破り、槓を使った戦いを繰り広げて瞬く間に首位へと上り詰めた咲。
更に槓した彼女が珍しくそのままツモ...
咲の狙いを予測する恭子。
それは、霞と豊音をターゲットにしたずらしで、自身は怖くないと判断され、なめられている事。
凡人だからって蚊帳の外に置くなと、戦意が漲ります ...