星刻の竜騎士 第1話 「少年と竜」 感想

星刻の竜騎士(1) (MF文庫J) (2010/06/23) 瑞智 士記 商品詳細を見る

先入為主―

■星刻の竜騎士 第1話 「少年と竜」

　なんだろうこの既視感。うっ、頭が・・・

　そんなわけで、2014年の4月から放送されるアニメ作品において、初めてのアニメ感想に当たる「星刻の竜騎士」の第1話を見終えた上での第1印象を率直に述べると、本作のように竜が活躍した作品としてライトノベル小説から2011年にアニメ化された「ドラゴンクライシス!」と、最近まで放送されていた「機巧少女は傷つかない」の設定を足して二で割ったような作品という印象を受けましたね。

　というのも、本作の主人公に当たるパートナーである竜と契約を交わし、竜とともに生きていく竜使いにもかかわらず、パートナーの竜と契約が出来ぬまま竜使いを育成する学院にて異端児扱いされる少年「アッシュ・ブレイク」が、学院の行事の竜によるレース時に休戦中の他国のスパイに見つかっては身の危険を感じた際に少女の外見をした幼竜「エーコ」ちゃんを誕生させては自分の身に起きた危険を回避するといった展開は、「ドラゴンクライシス!」の序盤の内容にちょっぴり似ていたような覚えがありますし、アッシュのパートナーになると思われるエーコちゃんとともに、アッシュが竜使いとして学院で切磋琢磨していくかと思うと、「機巧少女は傷つかない」の主人公・雷真と夜々ちゃんのペアを彷彿とさせられる気がするというのが主な理由ですね。

　でも、気の強い金髪なお姫様で、いずれはアッシュへのツンデレを感じさせるであろう少女「シルヴィア・ロートレアモン」ちゃんだけは、ファンタジー作品に最も多く登場するであろうテンプレのキャラクターのままで問題無しですけどね。金髪のお姫様、皆さん好きですよね?

　もちろん、ファンタジー作品故に本作の世界観を彩らせる難しい専門用語の数々が序盤から展開されることは賛否両論あると思いますが、やはり、ライトノベル小説において王道と言っても過言ではないであろう『竜が登場するファンタジー作品』という位置づけで、本作が本当に面白いと思わせられる作品であるならば、「ドラゴンクライシス」や「機巧少女は傷つかない」といった他の作品と並べると既視感を覚えるというのは、本作に決して好影響を与えるものではないことでしょう。大丈夫、まだ1話だからこれからさ・・・

　まぁ、今回の内容に最も視聴者を楽しませてくれたであろう夜中になるとアッシュを身動きが取れない状態にし、アッシュの体を弄ぼうとする謎の妖艶な女性が魅せたくれたようなちょっぴりエッチに見えるやり取り、すなわち、“エッチな視聴者サービス”を本作の真面目な内容をそっちのけで楽しませてくれるかが、本作の人気を左右するかもしれないというのは、本末転倒なのかもしれないけど重要になってくるのかもしれませんね(笑)

　とりあえず、「AT-X」での本作の放送時間よりもちょっぴり早く放送される「健全ロボ ダイミダラー」よりは、間違いなく本作は健全かな(´∀｀*)

　次回、「二人の絆・星精路(アストラル・フロウ)」 です!