ブラック・ブレット 第2話 「狂気の仮面」 感想
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腐敗した世界で生きる意味とは―
■ブラック・ブレット 第2話 「狂気の仮面」
内容が重たい、重たすぎるよぉ。゚(゚´Д`゚)゚。
というわけで、本作の世界観が前回の内容よりもグッと深まり、蛭子が元・対ガストレア用特殊部隊を生み出す計画「新人類創造計画」よって生み出されたかなりの実力者であるということがあっさりと判明したや、蓮太郎や延珠ちゃんのようなガストレアに対抗するプロモーターとイニシエーターのように、蛭子が娘と説明するイニシエーター「蛭子 小比奈」ちゃんが、蛭子と同様にかなりの曲者で面白いキャラクターだったということも楽しめたのですが、やはり、本作において重要なポイントとなってきそうな問題である『差別問題』が、第2話から本作の物語に色濃く影響を与えていくというシリアス展開はかなり堪えますよね。
当然、ガストレアによって大切な人を失った人達が、ガストレアウイルスを生まれ持った呪われた子供たちに嫌悪感を抱きたくなるという気持ちは分かりますが、呪われた子供たちは、別に好きでガストレアウイルスを持って生まれてきたのではなく、人間として幼い呪われた子供たちが、ガストレアに襲われた経緯を知る者達から一方的に差別や迫害を受けなくてはいけないだなんて理不尽にもほどがあると思うから気分を害してしまうんでしょうね。
また、呪われた子供たちのことを差別や迫害しながらも、ガストレアウイルスを生まれ持った身体能力の高い呪われた子供たちのことをガストレアを戦わせる“道具”として利用しようとする民警やプロモーターの考え方も問題であり、仮に、民警等の活躍によってガストレアが絶滅されたとしても、差別や迫害、ガストレアを倒す道具として利用された呪われた子供たちが、ガストレアの無き世界で人間的に暮らせるのかといえば疑問が残るところですよね。
ホント、呪われた子供たちが使い捨てられるだけでは飽き足らず、ガストレアウイルスを宿しているが故に蔑まれ続けられるかもしれないだなんて理不尽極まりない!!
しかし、呪われた子供たちに手を差し伸べる人間も世の中には存在していることは確かであり、延珠ちゃんをプロモーターの道具としてではなく、一人の人間、パートナーとして親身に思えるような蓮太郎や、呪われた子供たちとガストレアによって大切な人達を奪われた、呪われた子供たちに差別的な世代「奪われた世代」との共存を訴える蓮太郎達が生活している東京エリアの統治者「聖天子」とった良心的な存在がいるからこそ、非常に重たいシリアス展開の中で知らしめられる人間の悪さだけではなく、人間の良さというものもしっかりと得ることが出来るのでしょうね。
ふぅ、本作は可愛い幼女に冷たいぜ・・・
次回、「運命の子供たち」 です!
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この記事へのコメント
>すばるさん
シリアス展開の後にくる感動的な展開は胸が熱くなりますよね♪
そして、蓮太郎達の戦闘シーンもカッコいいとなると、本作はかなり人気の出る作品になるのかもしれませんね!!
でも、やっぱり血が飛び散るようなスプラッターな要素は控えめな方がいいかなぁ(+_+)
シリアス展開の後にくる感動的な展開は胸が熱くなりますよね♪
そして、蓮太郎達の戦闘シーンもカッコいいとなると、本作はかなり人気の出る作品になるのかもしれませんね!!
でも、やっぱり血が飛び散るようなスプラッターな要素は控えめな方がいいかなぁ(+_+)
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東京エリアの在り方に疑問を持った事は無いか――
七星の遺産を狙う蛭子に仲間に誘われた連太郎
【第2話 あらすじ】
呼び出しを受け、社長の木更と共に防衛省へと向かった蓮太郎。そこには東京エリアの名立たる民警が居並んでいた。依頼主は、東京エリアの統治者たる聖天子。その内容は、感染源ガストレアの排除と、その体内に取り込まれたケースの回収とい...
イニシエーターたちの過酷な立場が描かれる第2話。
延珠のライバル的な小比奈も登場です!
民警が集められ、聖天子による依頼が行われる。
その場に現れた仮面の男・蛭子影胤。
そのイニシエーターの小比奈。
蛭子が狙うのは、聖天子が依頼した箱の中身。
モノリスを破壊し世界を壊してしまうもの…
ブラック・ブレットの第2話を見ました。
#02 狂気の仮面
『仕事よ、里見くん。防衛省まで来て』
木更に呼び出された蓮太郎が防衛省に向かうと、東京を治める最高責任者聖天子により数多の民警が招集されており、感染源ガストレアの排除と体内に取り込まれているケースの無傷での回収が破格の報酬で言い渡される。
その場に娘の小比奈と共に現れた燕尾服の男・蛭子影胤はこのレースに参加し...
さらに面白くなったなぁ。
突然の呼び出しを受け防衛省へと赴く蓮太郎と木更。
そこでは東京エリアの統治者『聖天子』により名だたる民警が召集されており、感染源となっているガストレアの駆除と体内にあるケースの回収を依頼される。
奇妙な依頼に疑念を抱き勘ぐる木更達だが、そこへまたしてもタキシード仮面男『蛭子 影胤』が乱入。
感染源ガストレアの胎内にある『七星の遺産』を先に手に入れる事を宣言する。
蛭子...
ブラック・ブレット「第2話 狂気の仮面」に関するブログのエントリページです。
ブラック・ブレット
第02話 『狂気の仮面』 感想
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あらすじ
呼び出しを受け、社長の木更と共に防衛省へと向かった蓮太郎。そこには東京エリアの名立たる民警が居並んでいた。依頼主は、東京エリアの統治者たる聖天子。その内容は、感染源ガストレアの排除と、その体内に取り込まれたケースの回収という、奇妙なものだった。
そこに、突然、現れた影胤。またも圧倒的な力を見せつけた彼は、自分もそのケース――東京エリアに『大絶滅』を引き起こす『七星の遺産』を狙っ...
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何と言う楽園・・・いや何も無いですw
貴重な戦力として幼女が管理されてるって訳でもないのか。
実際に危険と向き合ってるはずの警察官の意識でさえ盗みをすれば殺す扱いとか、
平穏な社会に見えて相当に荒んでるって表現なのはわかるんだけど、
初回で単独で突っ込んで警官をかなり巻き添えにした主人公が怒っても、
幼女も大事だけど仕事してる大人も大事にしてやれよという感じがして微妙。
呪われた子供を社会が戦いの道具としてみて...
バトルも重厚感あるといいんですが・・・。
すばる | 2014年04月17日 14:51:12