ブラック・ブレット 第6話 「トラジック・アイロニー」 感想

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禍福は糾える縄の如し―

■ブラック・ブレット 第6話 「トラジック・アイロニー」

　今回の展開は、「皮肉だ!」と叫ばざるを得ませんね(泣)

　というわけで、ティナちゃんという新キャラが登場した新章が始まったことにより、日常では仲良しな蓮太郎とティナちゃんが、お互いに命を賭けた仕事のために“敵同士として相見えなくてはならない”という悲しい展開が遅かれ早かれ訪れることは、誰もが察知していたであろう予想通りの展開だったことでしょうね!!

　まぁ、ティナちゃんが当初の目的である聖天子の暗殺のために、聖天子をガードする蓮太郎や延珠ちゃんを民警として雇っている木更ちゃんの暗殺を手がけようとする展開はちょっと予想外でしたが、腎臓の持病を持ちながらも短時間の近接戦闘なら可能な木更ちゃんの一部の剣術の実力や、ミニガンというあまり見られない機関銃をぶっ放したり、1kmから離れた場所から正確に聖天子を狙撃するといったティナちゃんの実力も垣間見れた戦闘シーンは、シリアス展開の湿りがちな雰囲気を吹き飛ばすためには重要なことですよね。

　しかし、どんなに上記で今回の戦闘シーンの面白さを語っても、今回の内容を語る上では“蓮太郎とティナちゃんが敵同士として出会ってしまう”という展開は、絶対に避けては通れない話題ですよね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

　両親を亡くしてから楽しい生き方を忘れていたティナちゃんが、蓮太郎という“呪われた子供たち”にとても優しい少年とであったことがきっかけとなり、生きることの楽しさや喜びを少し思い出すことが出来たにもかかわらず、蓮太郎は聖天子や木更ちゃんを守るため、そして、ティナちゃんは“呪われた子供たち”として差別される世において生き残るためには、しっかりと目の前の暗殺の仕事をこなさなくては明日が無いという二人の境遇は、物語を盛り上げるためには仕方のないことなんでしょうね。

　ふぅ、今回の内容の冒頭では、蓮太郎にたこ焼きを食べさせてもらってご満悦なティナちゃんの笑顔にほっこりだったというのに、終盤に向けてのティナちゃん絡みのシリアス展開で心は完全にブルーだよ・・・

　それにしても、延珠ちゃんがティナちゃんに瞬殺されてしまうとは思わなかったなぁ(>_<)

　もちろん、延珠ちゃんがティナちゃんに殺されてしまったと動揺してしまう蓮太郎を見ては、延珠ちゃんが殺されてしまったと考える方々はまずいないと思いますが、蓮太郎がティナちゃんを導いていくであろう今後の展開に当たり、“呪われた子供たち”として生まれた常人とは比べ物にならない身体能力の高さに加え、蓮太郎や蛭子のように機械化兵士として強化されているティナちゃんと蓮太郎が戦うというのは、もしかしたら、蛭子戦の時よりも厳しい戦いが予想されるということですよね!!

　全く、プロモーターとイニシエーターの強さを測る「IP序列」において、IP序列97位のティナちゃんにIP序列1000位前後の低い蓮太郎達が挑むなんて無謀すぎる(笑)

　次回、「静寂の月夜、夜明けの空」 です!