星刻の竜騎士 第7話 「ルッカ・サーリネン」 感想

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親しき仲にも礼儀あり―

■星刻の竜騎士 第7話 「ルッカ・サーリネン」

　親密な間柄であるからこそ、お互いのことをよく理解しなくてはならない!!

　そんなわけで、アバンからエーコちゃんの裸姿だったり、エーコちゃんが今後の伏線になってきそうな恐い夢を見ては、本作の舞台である竜のような形の大陸「アルク＝ストラーダ大陸」の形をしたおねしょをしてしまったりと、いつも通りのエーコちゃんのサービスシーンにニヤニヤさせられながらも、肝心の内容の方は、竜騎士にとっては致命傷であろう相棒(パル)である竜「ガウェイン」に乗れなくなってしまった少女「ルッカ・サーリネン」ちゃんの深刻な悩みを通して、“人間族と竜族との絆の大切さ”をアッシュ達が知っていくというのが、今回からのお話の大切なテーマとなっているみたいですね。

　人間族と竜族の深い関係は、竜の飼い主になろうとする人間が、幼生の竜をマザー・ドラゴンから授けられることから始まり、幼竜は飼い主から生命力を星精路を通して与えられることにより成長することが出来るということから、竜の飼い主は竜騎士になるための相棒(パル)として自分の竜のことを大切にし、飼い主に飼われている竜も、自分を育ててくれた飼い主の期待に答えようとする気持ちが芽生えることで、他種族である人間と竜の絆が初めて生まれるのだと思います。

　ただ、大切な相棒(パル)に乗れなくなってしまったルッカちゃんの場合、今まではガウェインと良好な関係を築けながらも、ルッカちゃんが騎乗中のガウェインからの転落により抱いてしまったであろう“不安”や“恐れ”といったものが拭えないことには、ガウェインは自らの相棒(パル)としてルッカちゃんを騎乗させてくれないでしょうし、ガウェインに怯えているルッカちゃんが、今の関係を修復させようと前進しない限りは、最悪の場合、ルッカちゃんとの星精路による生命力の供給がストップしているガウェインは死んでしまう恐れがありますからね。

　まぁ、自らに不安や恐れを抱いたことによりルッカちゃんのことを拒絶しているガウェインは、ルッカちゃんが再び自らに騎乗することにより抱いてしまうかもしれない不安や恐れの再発を未然に防ごうと、ルッカちゃんの自らへの恐怖心を克服させるために、あえて試練を与えているのだと思いますが、ガウェインがエーコちゃんのように人間の容姿であり、アッシュ達と会話が出来たのであれば、ルッカちゃんと3ヶ月もの間仲違いになることはなかったのかもしれませんけどね(笑)

　そして、ルッカちゃんがガウェインの拒絶の理由を把握出来なくては何も始まらないのよね(+_+)

　それにしても、今回はエーコちゃんのサービスシーンで楽しんだというよりも、久しぶりの「子安 武人」さんのナレーションによる“本作の舞台設定の解説”が何故か最高でしたよ♪

　あぁ、今回のような本作の舞台設定の説明は、このままでは本作はただの“サービスシーンを楽しむ作品”と化してしまうという本作の今後のことを考えたスタッフ陣のささやかな配慮なんだろうか・・・

　次回、「月下の咆哮」 です!