魔法科高校の劣等生 第13話 「九校戦編Ⅵ」 感想

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群蟻附羶―

■魔法科高校の劣等生 第13話 「九校戦編Ⅵ」

　達也よ、味方に敵を作ってどうする(笑)

　そんなわけで、競技用CADの最適な調整により、ほのかちゃんや雫ちゃんといった九校戦に出場する女性陣の魔法におけるポテンシャルを最大限に引き出しては、競技用CADの調整を担当している者達を様々な競技で上位入賞を可能としてしまった達也や、達也の競技用CADの調整を受けた女子生徒達ばかりがしっかりと活躍してしまうと、九校戦で目立った功績を残していない第1高校の男子代表達が、自分達よりも“優れる”達也や活躍する女子生徒達に恨めしい気持ちを抱いてしまうというのは無理もないことなんですよね!!

　何故ならば、魔法科高校の生徒達は九校戦が開催される前から魔法を上手に扱えるか、扱えないかで一科生と二科生に区別され、様々なことでお互いにお互いを差別的に捕らえていたというただならぬ『確執』が完全に払拭された状況ではないわけですから、九校戦に参加しているのが一科生の生徒達ばかりという中で、ちょっと魔法が苦手な達也のような二科生が活躍してしまうと、二科生に対する差別的な意識をなかなか払拭できない森崎のような一科生は、自分達よりも優れている達也達の功績を認めることが出来ないであろうし、女子代表勢ばかりが結果を残し、男子代表勢がふがいない結果で終わっているとなると、プライドの高い人間にとっては耐え難い屈辱を味わわされているように感じられるかもしれませんからね。

　まぁ、相変わらず達也の実力に納得できていない森崎が、達也が女子生徒達に囲まれた“モテモテ”な状態に不機嫌になったわけではなく、“他人に認めてもらう”ということに飢えているかのような森崎の苛立ちは、本作が始まった当初から優秀な達也のことを軽蔑し、達也の凄さをより引き立ててくれる森崎らしい行動だったとは思いましたけどね♪

　ホント、「九校戦編」においても「入学編」のおさらいをさせられるとは思わなかったなぁ・・・

　それにしても、競技内容が圧勝ばかりで白熱せず、単調な試合展開になり過ぎているように感じられる「九校戦編」となっておりますが、至るところで様々な“今後の伏線”が張り巡らされてきたのはちょっと気になる所ですよね!!

　バトルボードに出場していた摩利ちゃんや他校の選手に怪我をさせた黒幕は、九校戦を賭博に利用しては、集めた資金で組織の拡張や犯罪行為を促そうとしていることが伺える「ノー・ヘッド・ドラゴン」の仕業であろうと思われるし、他人に認められても決しておかしくない優れた才を秘めておりながらも、森崎とは違って他人に認められることを敬遠している達也には、深雪ちゃんが涙を浮かべながら達也のことを心配してしまうほどの何らかの難しい事情を抱えていることから、あまり目立った行動をしてはいけないということを感じられたことから、達也達が頑張っている九校戦と並行して進んでいる様々な内容を、別の切り口から楽しんでいくということも大切なことなのではないでしょうかね。

　まだまだ終わる気配を全然見せない「九校戦編」、結構な長丁場になってきそうだ(汗)

　次回、「九校戦編Ⅶ」 です!