ブラック・ブレット 第13話 「神を目指した者たち」 感想
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人間とは、有情で非情な生き物―
■ブラック・ブレット 第13話 「神を目指した者たち」
このろくでもない素晴らしい世界、あなたは愛せますか?
ということで、東京エリアを壊滅させようとしているガストレア・アルデバランを倒すために、翠ちゃんを失ったばかりの薙沢がガストレア・アルデバランへの不発した特製爆弾の起爆をさせるための自己犠牲を厭わい人間の美しい姿があれば、両親を同族によって殺されたこと深い憎しみから、天童家を皆殺しにするための復讐鬼として絶対悪になることを蓮太郎に仄めかした木更ちゃんの歪んだ心情、そして、自分の周りで多くの人々が死んでいく様に慣れていくことに恐れを抱く蓮太郎の心の弱さなど、様々な人間を通して『人間の本質とは何なのか?』ということをまざまざと突きつけられて本作を終えるというのは、なかなか感慨深いものがありますよね。
大勢の犠牲を払って東京エリアを辛うじて守り抜いた蓮太郎達にとってはあまりにも犠牲が多く、多くの人々が呪われた子供達への偏見を見直すきっかけになりながらも、依然として呪われた子供たちを忌み嫌う人達が増える可能性もある中で、蓮太郎はこれからも様々な想いを抱いていくであろうし、人間同士が分かり合えることを信じている蓮太郎とは違い、最後には自分自身への憎しみしか残らないような怨恨によって動かされている木更ちゃんのように、なかなか分かり合うことが出来ない様々な意志を持った“人間”と蓮太郎は戦い続けなくてはいけないということから、蓮太郎がますます人間の“悍ましさ”というものを知り、苦悩を続けなくてはいけないと思うと、否が応でも悲壮感というものが漂ってきちゃうのは仕方のないことなんでしょうかね(泣)
しかし、ガストレア・アルデバランを倒すための特製爆弾の不発に気づいた蓮太郎が、呪われた子供たちに厳しすぎる世界に対し、呪われた子供たちがどう在るべきなのかを考えさせるための時間を作るためにも、延珠ちゃんに生き残ってもらえるように自らの犠牲によって特製爆弾の起爆に向かう自己犠牲や、延珠ちゃんの前にだけ見せた心の弱さはなどの、人間が持つ普遍的な人間性・人格を伺える場面や、どんな時も蓮太郎を支えようと健気に振舞う延珠ちゃんの真心・優しさというものがなければ、本作の最後の最後まで続いたシリアス展開に向き合うことは出来なかったのかもしれませんね。
人間が人間であるための大切な“何か”、蓮太郎達は見つけることができるのかなぁ・・・
それにしても、本作最後まで視聴した方々なら誰もが抱くことなのでしょうが、毎回可愛い幼女達に癒される一面がありながらも、次々と可愛い幼女達が痛い目にあうというのはかなり心を痛め続けられましたなぁ!!
もちろん、可愛い延珠ちゃん達が苦痛の顔を浮かべる姿はあまり気持ちのいいものではありませんでしたが、延珠ちゃんやティナちゃんといった呪われた子供たちが時折見せてくれた“可愛さ”が印象に残るというのは、本作が基本的にシリアス展開に走っていた作品であり、延珠ちゃん達のような呪われた子供たちが痛い目にあわされているという世界観があったからこそ、呪われた子供たちが忌み嫌われている常識を覆そうと懸命に生き、シリアス展開を一時的に忘れさせてくれるような延珠ちゃん達の眩しい笑顔や可愛さというのが引き立って見えたということになるのでしょうね♪
まぁ、中には延珠ちゃん達の苦痛に歪む顔が大好きだという方々もきっといることでしょうけど(汗)
それでは、「ブラック・ブレット」の感想はこれにてm(__)m
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アルデバランとの最終決戦と天童木更の復讐劇。
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...
「大丈夫だ 蓮太郎
わらわと蓮太郎だけは、ずっとずっと一緒だから」
アルデバランとの最終決戦――!
そして、第三次関東大戦の引き金を引いた人物と対峙する木更
【最終話 あらすじ】
影胤たちを迎え、ついに完成を見たアジュバント。そして、アルデバランを迎え撃つオペレーション『レイピア・スラスト』を決行すべく、かつて人類が勝利を手にした『回帰の炎』が最終決戦の地に選ばれる。...
『神を目指した者たち』
やっぱり蓮太郎の正妻は延珠ちゃんなのか?(笑)
木更さんの凶悪な面が分かる最終回でした。
この後、蓮太郎と木更さんがどうなっていくのか気がかりですね…
多くの犠牲を出したアルデバランとの戦い。
第三次関東会戦は人間の勝利と終わる。
その大戦の責任者に容赦なく処刑する木更…。
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