アルドノア・ゼロ／ALDNOAH.ZERO 第8話 「鳥を見た日 -Then and Now-」 感想

【Amazon.co.jp限定】 アルドノア・ゼロ 2(オリジナルデカ缶バッチver.2)(完全生産限定版) [Blu-ray] (2014/10/22) 不明 商品詳細を見る

自由と束縛の狭間で、人は何を考える―

■アルドノア・ゼロ／ALDNOAH.ZERO 第8話 「鳥を見た日 -Then and Now-」

　驚くべきなのか、それとも、笑うべきなのか・・・

　というわけで、アセイラムちゃんの暗殺を企てていそうな気配が見られていたクルーテオ卿が、アセイラムちゃんの暗殺を企てた首謀者ではなかったり、5年前の種子島で起こった地球人との衝突した出来事の真相を唯一知り、アセイラムちゃんの暗殺を企てた首謀者として急に名乗りをあげたザーツバルム卿が、アセイラムちゃんが同胞によって暗殺されかけた事実を知りかけたクルーテオ卿を襲っては生死不明の状態にしたりと、地球側と火星側の相関図が急展開し始めた内容はなかなか驚かされるものが多かったのですが、ちょっと考え方を変えてみたら、以外にもツッコミどころが多い内容だったというのが、今回の内容の特徴の一つだったのではないでしょうかね!!

　もちろん、伊奈帆によって撃墜された後にクルーテオ卿に捕まり、今までのことを何も語ろうとしないスレインに厳しい拷問を行いながらも、ヴァース帝国の誰かの悪企みによってアセイラムちゃんが暗殺されかけたという事実を、全てを敵に回しても生存しているアセイラムちゃんの身の安全のためにひた隠そうとし、アセイラムちゃんに対しての絶対的な忠義を貫こうとする心の強さを見せ付けたスレインの立派な生き様を目の当たりにしたことで、今まで見下していたスレインのことをようやく見直し、アセイラムちゃんの生存を確認しようと休戦へと動き出したアセイラムちゃんへの忠義に偽りが一切ないことが理解できたであろうクルーテオ卿の忠義に厚い姿には感動を覚えてしまいます。

　ただ、厳しい拷問によってスレインを痛めつけながらも、スレインの事情を知っては掌を返したかのようにスレインを手厚く保護しようとしたクルーテオ卿の“変わり身の早さ”には驚きと笑いは不可避であり、アセイラムちゃんが生きていることを誰にも話さないと決心したはずのスレインも、何だかんだでアセイラムちゃんが生きていることをクルーテオ卿にそれとなく気づかせる物言いをしてしまうだなんて本当に興奮させられましたよ(笑)

　そして、火星人は全員ぶっ飛ばすといっておきながらも、伊奈帆以外にも正体を明かしたアセイラムちゃんの可愛さにあっさりと悪いことを考える火星人だけぶっとばすと前言撤回した伊奈帆の友達「カーム・クラフトマン」の“ちょろさ”にも驚きとツッコミを入れざるを得ないはず!!

　ホント、色々な視点から面白さを見つけることって何気に大切ですね(>_<)

　それにしても、ザーツバルム卿の黒いフォルムがラスボス感をしっかりと見せ付けてくれた専用機「ディオスクリア」によって連れ去られたスレインは、ザーツバルム卿に上手い具合に騙されては、今後の展開においてシリアス展開の複雑化を招かせるキーパーソンになってくるのでしょうね。

　恐らく、ザーツバルム卿がクルーテオ卿を葬ったことを知らないスレインは、ザーツバルム卿にクルーテオ卿がアセイラムちゃんの暗殺を企てた首謀者だという情報を植え付けさせられ、アセイラムちゃんを救出したいという大義を逆手に取られては、ザーツバルム卿の駒として利用されていくのだろうし、アセイラムちゃんを火星側に渡したくない伊奈帆と、アセイラムちゃんを救出したいスレインの衝突が起こらずにストーリーが進行するわけがありませんからね!!

　ふぅ、スレインがどんどん悪い子になっていかないか心配だなぁ・・・