Free! -Eternal Summer- 第9話 「失速のフォーミング!」 感想

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懊悩呻吟―

■Free! -Eternal Summer- 第9話 「失速のフォーミング!」

　遙よ、本当にそれでいいの?

　ということで、真琴達と一緒にリレーを泳いだり、自分の好きなように泳ぎたいという意思を尊重したいがために、大学のスカウトからのオファーによって開けてきたかもしれない自分の将来や周りの期待を無碍にし、地方大会の個人種目を中途半端に棄権してしまった遙が導き出した自分自身への一つの答えは、とりあえず、自分の想いを真琴達に素直に打ち明けられたという点では評価してもいいのでしょうが、大切な仲間である真琴達に動揺を与えてまで自分の想いを打ち明けたというのはかなり問題があるのではないでしょうかね。

　もちろん、自分の好きなように泳ぎたいという意思が強い遙が、将来は水泳の選手として活躍するべきと期待を寄せられたり、要らぬプレッシャーを与えられたりすることで、自分で自分を追い込んでしまうほど悩み、迷ってしまったことは、自分の今後のことをしっかりと考えたり、自分が泳ぐ理由の本質を見つめなおすには絶好の機会であったと思いますし、途中で個人種目を棄権してしまったことは、自分らしく自由に泳ぐことを大切にしたいという遙らしさがある意味ではあったのかもしれません。

　しかし、声を荒らげてまで自分や仲間達のためにリレーを泳ぐことを大切にしたいと訴える遙の素直な想いは、どう考えても真琴達にはしっかりと伝わったとは全然思えませんよね。

　遙が本当に自分や仲間達のためにリレーを泳ぐことを大切にしたいと想っていたのなら、周りからの期待やプレッシャーなんて正直どうでもいいことだと思いますし、周りからの期待やプレッシャーに押し潰されたことから個人種目を棄権したことを、自分や仲間達のためにリレーを泳ぐことを大切にしたいという体のいい理由で逃げてしまうのはクールな印象を持つ遙としては男らしくないですからね。

　全く、あれこれ要らぬことを考えてしまうなんて遙らしくないよなぁ(+_+)

　そして、本当は肩に怪我を負っていて満足に泳ぐことが出来ない状況になってきた宗介の方は、遙とは対照的に肩の怪我のことを凛達に打ち明けることが出来ず、肩の痛みを我慢し続けてはリレーで自分達の最高の泳ぎをして見せようとする凛達のやる気に水を差さないようにする仲間想いな姿が何とも痛々しく、このままでは岩鳶高校と鮫柄学園はチーム状況の悪さからまともな試合にならず、どちらの高校も全国大会にはいけないという物悲しい展開の恐れもあるのかもしれませんね。

　あぁ、シリアス展開はどこまで長引くのかなぁ・・・

　次回、「涙のシックスビート!」 です!