魔法科高校の劣等生 第25話 「横浜騒乱編Ⅶ」 感想

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活殺自在―

■魔法科高校の劣等生 第25話 「横浜騒乱編Ⅶ」

　何だか大亜連合のテロリスト達が可哀想になってきたよ・・・

　というわけで、深雪ちゃんによって本来の実力に制限をかけてもらっていた達也が本来の実力を解放し、自身も開発に参加した飛行スーツに身を纏い、いつも通り対象を瞬殺するだけではなく、致命傷を負った桐原や五十里を、自身が傷ついたときに同様の再生魔法で何事もなかったかのように元通りにしてしまうという戦闘面においては“完全無欠”を誇ると言っても過言ではない達也の活躍だけではなく、エリカちゃんとの秘密特訓で今まで以上の破壊力のある攻撃を修得したレオンや、いつも所持している警棒ではなく、大剣を自在に操り、大亜連合のロボットをなぎ払うエリカちゃん、そして、九校戦の時のような相手を傷つけないように戦う制限のない実戦において、対象の体内を膨張させて爆死させるという「クリムゾン・プリンス」こと一条の真の恐ろしさが目の当たりに出来たりと、大亜連合のテロリスト達よりも強大な力を持つ魔法科高校の生徒達というのは、正直、「もうちょっと苦戦してくれてもいいのに・・・」と思わせられるくらいの圧倒的過ぎる活躍だったのではないでしょうかね!!

　もちろん、達也達が圧倒的な力で分かりやすい敵役である大亜連合のテロリスト達をスピーディーに葬り去っていくという視覚的には見応えのある展開も面白みがあると思いますが、達也達の実力が大亜連合のテロリスト達の実力を圧倒し、一方的に大亜連合のテロリスト達を倒していく単調な展開というのは、第1高校が次々と試合に勝っていった「九校戦」編の時にもあった展開ということから、手に汗を握るような興奮というのはあまり得られませんでしたし、達也だけではなく周りのキャラクター達まで強過ぎるという点が、必ずしも本作の盛り上がりにとってメリットではないということを知ることが出来た気がしましたよ。

　恐らく、原作での戦闘シーンはもっと内容が充実していたことでしょう。尺の問題で場面転換の前後が繋がる必要最低限の戦闘しか出来なかったとなると、白熱の戦闘シーンを期待していた原作ファンの方々にとってはちょっぴり残念な内容だったかもしれませんね(+_+)

　まぁ、泣いても笑っても次回で最後の内容となり、否が応でも達也達の大亜連合のテロリスト達との戦いに終止符が打たれることから、最後は“凄過ぎる”達也がどのように大亜連合のテロリスト達を調理していくかが、本作の最後を彩る重要なポイントとなってくることでしょう♪

　あぁ、「さすがですわ、お兄様!」と達也を褒めちぎるのも次回で最後となると思うと少し寂しいなぁ・・・

　次回、「横浜騒乱編Ⅷ」 です!