Free! -Eternal Summer- 第13話 「はじまりのエターナルサマー!」 感想

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見たことのない世界を追い求めて、未来へ―

■Free! -Eternal Summer- 第13話 「はじまりのエターナルサマー!」

　まさか、無表情な遙が美しい“涙”を浮かべるとはね。成長したなぁ（゜-Å)

　というわけで、男性である自分としては、可愛い女の子の円らな瞳からこぼれだす涙にグッとくるものを感じるのところなのですが、遙がタイムや勝ち負けにこだわりを持たなくてはいけない世界の舞台で泳ぎたいという夢を抱けるようになった精神的な成長や、渚や怜が全国大会を期に渚や怜と一緒にリレーを泳げなくなることへの悲しみ、そして、これからはお互いに歩む道は違っても、自分達の育まれた繋がりは決して潰えることはないという結束を胸に、猛者達が集まる全国大会の舞台で自分達の実力をまざまざと見せ付け、自分達のリレーに対して強い絆を感じた遙達が、感極まって涙するという美しい友情の在り方は、“カッコいい男達の涙”というのもたまにはいいものだと感じさせられるような感動的な内容だったのではないでしょうかね♪

　初めて真琴とケンカをしてしまい、仲直りが済んでいないまま凛とともにオーストラリアへと旅立ちながらも、真琴が自分のことを真面目に心配してくれていたことをしっかりと反省し、日本への帰国時に恥ずかしながらも真琴に謝ろうとした遙の姿や、遙に多くを語らなくても遙のことをしっかりと理解し、温かく遙を出迎えた真琴の冒頭のシーンだけでも涙を誘発させるような展開でしたし、全国大会が終わったら遙や真琴と一緒にリレーを泳げなくなる悲しみでいっぱいになり、子供のように泣き出してしまう渚や怜の姿も非常に美しく、肩のケガにより泳ぐことを止める決意を固めていた宗介に歩み寄り、絶対に治らないわけではない肩のケガを治し、再び一緒に泳ぐことを薦めようとする第2期の本作を盛り上げるのに欠かせない存在だった凛と宗介の友情というのも、最後にしっかりと描かれたことはとても印象深いものを感じさせてくれましたよ!!

　でも、遙達の友情の在り方に主軸を置いた最終話にしっかりと感動出来たというのは、本作の締め方が綺麗に締まったからこそなんですよね。

　最近の京アニ制作のアニメ作品は、アニメが終わると劇場版を作るという流れが何だか出来ていましたし、遙達がそれぞれの道を歩もうと自分達の絆は失われることはないということをしっかりと確立させ、未来に向かって歩みだすという素晴らしい結末で終わらせたにもかかわらず、お茶を濁したかのように渚達が高校3年生となり、新入部員と新たな青春ストーリーや、それぞれの夢のために東京の大学へと進学した遙や真琴の大学生活、そして、本作の最後で見られた世界の舞台で活躍する遙や凛の成長の軌跡を見せたいがために劇場版を作るというのは、本作から得られる最大の印象“仲間達と分かち合う友情の素晴らしさ”を今まで以上に感じることが出来ないと思うために、今回のようなちょっぴり遙達の今後が気になる終わり方がちょうどよかったと自分は思いますね。

　まぁ、新たな環境で自分達の夢を追いかける遙達は当然見てみたいものがありますが、今回と同じような感動を得ることは恐らくないでしょう。

　それはさておき、本作ではカッコいい男達の活躍によって多くの女性ファンを取り込んできた京アニだけど、来期は可愛い女の子が登場する「甘城ブリリアントパーク」で再び多くの男性ファンを作ろうとしている京アニは、一体、どこへ向かおうとしているのだろう・・・

　それでは、「Free! -Eternal Summer-」 の感想はこれにてm(__)m