ソードアート・オンラインⅡ 第14話、第14.5話 「小さな一歩/Debriefing」 感想
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捨てる神あれば拾う神あり―
■ソードアート・オンラインⅡ 第14話、第14.5話 「小さな一歩/Debriefing」
とりあえず、「ファントム・バレット」編はこれで完結!!
そんなわけで、新川に襲われそうになっていたシノンちゃんを救出したキリトが、新川の劇薬入りの注射をたまたま張り付いていた心電図の電極で防ぐという神回避を披露したり、キリトがエギルが経営している喫茶店でシノンちゃんをアスナちゃんやリズちゃん紹介する時も、妙にリズちゃんだけぞんざいな扱いを受けているように感じられたりと、「ファントム・バレット」編を締めるに当たる大切な内容にもかかわらず、何故だか笑いの様子が垣間見られるという場面も多々見られはしましたが、シノンちゃんが他人の命を奪ったという苦しみや罪といったものをしっかりと受け入れては自分自身と向き合い、強盗犯を射殺したことにより守られた大切な命があるということを気づかされたことにより、前を向いて生きようと思えるようになれたという“シノンちゃんの成長”をしっかりと見届けることが出来たことによって幕を閉じた「ファントム・バレット」編の最後は、ある程度清々しい気持ちで見納めることが出来る内容だったのではないでしょうかね。
今思えば、シノンちゃんというのは他人の命を奪ったことによる周りからの厳しい視線を気にし過ぎたり、他人の命を奪ってしまったという罪悪感に駆り立てられるばかりで、大切な存在である母親の命や、強盗犯に殺されかけたかもしれない人達の命を救った価値というものを誰にも気づかされることがなかったからずっと苦しんでいたんですよね。
しかし、似たような境遇を持つキリトと出会ったことにより、信念に向かって真っ直ぐであり続ける心の強さや命の大切さというものをしっかりと理解できたことにより、決して忘れてはいけない他人の命を奪うという行為に対しても、他人の命を救うことが出来たという立派な結果が伴うことで、自分を赦してもいいと心の底から思えるようになったことは、シノンちゃんにとってはかけがえのないことであり、シノンちゃんの固く閉ざされていた氷のような冷たい心の扉を、熱い心によって少しずつ溶かしていったキリトの「ファントム・バレット」編での活躍というのは、「アインクラッド」編や「フェアリィ・ダンス」編とはまた違ったキリトの好青年っぷり知る良い機会となりましたよ。
まぁ、デス・ガン(死銃)に纏わる殺人事件を企てた新川や新川の兄があっさりと逮捕されながらも、新川兄弟とともにデス・ガン(死銃)に纏わる殺人事件に参加していた協力者の一人が逃走中で捕まっていないという後日談は、間違いなく、今後における伏線やフラグであると考えざるを得ないし、デス・ガン(死銃)に纏わる殺人事件を企てた首謀者である新川の兄も、キリトに全然反省の色を見せないメッセージを送っているので、キリトにとってはまだまだ安息の日々は訪れないのでしょうね・・・
そして、総集編という形となった第14.5話は、キリトとシノンちゃんの活躍や苦しみ、成長が凝縮されたかのような「ファントム・バレット」編の名シーンを上手に組み合わせた特別OP、特別ED仕様のものに差し替えられていたところが憎い演出だったと思うし、久しぶりにネカマ状態の可愛いキリトの姿がちょっとだけ懐かしめるニヤニヤな演出がありながらも、短時間で綺麗にまとめ上げられたキリトとシノンちゃんの心の成長が伺える内容を見せられれば、「ファントム・バレット」編はしっかりと見納めることが出来ることでしょう。
さぁ、次回からはいよいよ新章の始まり。まだまだ「SAO」に楽しませられる日々が続きそうですね(^O^)
次回、「湖の女王」 です!
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ソードアート・オンラインII「第14話 小さな一歩」に関するアニログです。
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総集編です。
第14.5話「Debriefing」
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ようやくデスガン事件も解決し、詩乃ちゃんも救われました(´Д⊂
そして迎える今回は・・・総集編でしたw
そうだよね。
絵のクオリティ高いし、スタッフさんも休まないとね!
ということで、第14.5話です!
(注意事項)
・基本、嫁にハアハアする感想になります。
・原作、前情報、ほとんど分かりません。さらに、公式サイトもほとん...
シノン視点でおさらい。親子と接触したアスナ達とか、その後のキリトとシノンの関係とか気になってたんですが特に触れられませんでしたね。既存の映像によるシノンの思い出語りになってます。その後のシノンは次の新編で期待というところでしょうか。キリトからアスナが彼女だと聞かされたのかが気になる。という所で次回です。 次回はソードアート・オンラインII 第15話 『湖の女王』です。 公式サイト...