ソードアート・オンラインⅡ 第22話 「旅路の果てに」 感想

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本当の“あなた”を、知りたい―

■ソードアート・オンラインⅡ 第22話 「旅路の果てに」

　うぅ、ユウキちゃあ～～～～～ん｡ﾟ(ﾟ´Д`ﾟ)ﾟ｡

　というわけで、フロアボス討伐後のユウキちゃんのアスナちゃんに対する様子が急におかしくなった原因は、恐らく、ユウキちゃんの何らかの私情によってアスナちゃんを困らせたくないというユウキちゃんの優しさから来ていたものだろうというのはある程度考えてはいましたが、ユウキちゃん本人が余命3ヶ月のエイズ感染者であり、開発が進められている医療用VRマシンの被験者として、SAOで2年間生活したキリトやアスナちゃんよりも長い3年もの期間を、現実世界から隔離された仮想世界で生活をしていたという真実は、自身のことをもっと知っては仲良くなりたいというアスナちゃんには、なかなか打ち明けることの出来ない難しい問題ではありますよね。

　ユウキちゃんと同様に余命が残り僅かの人間がスリーピング・ナイツにもう一人いるという事実も、アスナちゃんに自分達と深い関係になった矢先に悲しい思いをさせたくない理由の一つであろうし、ユウキちゃんにとっては、自身の痛々しい本当の姿をアスナちゃんに知られ、せっかく仲良くなったアスナちゃんに軽蔑されたくない、嫌われたくないという気持ちも少なからずあったからこそ、これ以上アスナちゃんが自分達に関わらないことを望んだのかもしれませんからね。

　人間関係ってちょっとしたことでガラリと変わってしまうことがありますからね。ユウキちゃんがちょっぴりアスナちゃんに臆病になる気持ちも分からないでもないかな・・・

　しかし、一方的に別れを切り出したユウキちゃんのことに納得することなく、現実世界でのユウキちゃんのことを全く知らなかったにもかかわらず、現実世界でユウキちゃんのことを見つけ出したアスナちゃんのユウキちゃんへの真っ直ぐな気持ちは、間違いなく、“相手に向かって自分の真剣な気持ちをぶつける”というアスナちゃんがユウキちゃんから教えられた理念の表れであり、ユウキちゃんにも自身の真剣な気持ちをぶつけてもらい、そこからお互いにとって本当に良い選択肢を見つけたかったアスナちゃんのユウキちゃんに対しての真心というものがなければ、アスナちゃんが現実でのユウキちゃんを見つけ出すということは無かったのかもしれませんね。

　まぁ、ユウキちゃんが数日ALOにログインしなかっただけで動揺し過ぎてしまうアスナちゃんを見たときには、かなりVRMMOにのめり込んでいるという危なげな印象を強く受けてしまいましたが、基本的にはアスナちゃんとユウキちゃんが織り成す良いお話だったので、今後も切なくも温かいお話が展開されていくことでしょう。

　それにしても、ユイちゃんが現実世界でのキリト達を知覚出来るようにしようとしていたキリト製作の知覚デバイスが、まさか、病室からどこにもいけないユウキちゃんの“学校に通いたい”という夢を実現させるためのツールになるとはね!!

　おまけに、現実世界でのユウキちゃんの居場所まである程度突き止めちゃうイケメンっぷりまで発揮してますからね。

　あぁ、今回のキリトは、ドラえもんが困っているのび太を救うような存在、言わば、困ったアスナちゃんを救う『キリえもん』といった感じなのでしょうね(笑)

　次回、「夢の始まり」 です!