Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第11話 「来訪者は軽やかに」 感想

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滅私奉公―

■Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第11話 「来訪者は軽やかに」

　誰がために、何のために自分が存在するのか・・・

　ということで、今回は魔術を他人の幸せのために使っては他人を救うことに喜びを感じながらも、自分のことに関しては何事もまるっきり度外視してしまう士郎の性格の危うさに凛ちゃんが気づきかけたり、亡き切嗣から受け継ごうとしている万人を救い、幸せにするという仮初めの理想「正義の味方」を目指す士郎の目標も、他者による救いが救われた人間にとって本当の救いになるとは限らないとアーチャーが士郎を諭したりと、士郎の他人のためにと想う理想にどこか歪みがあるということを少しずつ理解していくことが大切になっていきそうな内容だったのではないではないでしょうかね。

　もちろん、士郎の考える万人を救い、幸せにするという「正義の味方」になるという理想は、傍から見れば美しく、是非とも見習いたい素晴らしい考えではあるのですが、自分が他人を救い、他人を幸せにしたという自分本位の考えだけでは正義の味方は決して務まらないのですよね。

　誰かを救い、幸せにしたとしても、その誰かが自分が生み出した救い、幸せを裏切ることだってありえないわけではありませんし、極端な話をすれば、誰かを殺めることによって他人の救い、幸せとなるのであれば、士郎が目指している「正義の味方」に自分自身への喜びや救いなんてものはないと自分は思いますね。

　ホント、アーチャーは登場すればするほど毎度考えさせられる名言をビシッと決めてくれるから痺れますなぁ(>_<)

　また、先祖や子孫といった直系の血筋のために魔術を使う凛ちゃんが、赤の他人のために魔術を使おうとする士郎に怒ってしまうのは、魔術に対する価値観のズレがあるから仕方のないことなのでしょうが、何だかんだで士郎に注意を促そうとするというお人好しな所が、凛ちゃんのいい所でもあったりするのですよね。

　そう、凛ちゃんの魅力は時折見せるメンチを切った顔と絶対領域だけではないのです(笑)

　それはさておき、セイバーの寝顔、マジ天使 ヽ(*´∀｀*)ﾉ

　次回、「最後の選択」 です!