CANAAN 第12話 「忌殺劣者」 感想

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光と影―
・幻影

　車の故障ということで、
　カナン達は実とは別に列車で上海を目指すことに。

　しかし、検問で止められた列車内で銃声が聞こえたことにより、
　カナンはシャムの最後の事を思い出してしまい、
　いても立ってもいられず、マリア達を残して飛び出していってしまう。

　カナンが飛び出し先には、カナンがやっつけたボナーや、
　一時親しくなったサンタナやハッコー、そしてシャムの姿が!!

　一方、マリアの元には再びアルファルドが姿を現す・・・


・現実

　アルファルドはマリアがカナンにとっての全てだということを把握しており、
　マリアにカナンの実力を発揮できるよう交渉するが、隙をついてマリアに手傷を負わせる。

　一方、シャムの幻影と対峙するカナン。　

　今のカナンは言うなれば普通の女の子。
　それはマリアと出会い、いろいろな人達と係わってきたことで成長したということ。

　しかし、カナンは共感覚という鋭く敏感な感覚により、
　時には目の前のシンプルな答えを見つけることが出来ないとシャムが指摘。

　シャムは迷いの生じたカナンの救いの手のような存在なんでしょうね。
　
　かつて、カナンの光だった自分を失う辛さを、
　マリアでも繰り返さないように、カナンに警告したかったのかな?　


・絶望

　一発の銃声にマリアの危機を感じ取ったカナン。

　カナンが二人の座る席へと戻ってみるとアルファルドが待っており、
　マリア達は時限爆弾付きの後部車両で閉じ込められた状態に。

　アルファルドがカナンを狙う理由、
　それは、カナンという絶望を殺してシャムの亡霊を撃ち抜くこと。

　シャムでも絶望させるほどの力を持つカナンを倒すことで、
　己の存在意義を見出したいアルファルドは、常にカナンに対し優勢な展開に。

　一方、銃弾で傷ついたことや、自力での脱出が困難だと判断したマリアは、
　ユンユンだけ脱出させ、後部車両の連結を解かせて自分だけ残ることに・・・

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　マリアはカナンの現実離れした生き方にに憧れ、
　カナンはマリアに母親のような優しさを求めていた。

　しかし、マリアは普通の女の子のようなカナンを受け入れることが出来ず、
　優しさを与えられなければ、純粋無垢の赤ん坊のようなカナンは傷ついてしまう。

　マリアの存在がカナンを揺るがすのは間違いないですが、
　このようなお互いのすれ違いでの最終局面だと感慨深いものがあります。

　物凄い展開になってきましたが、
　どのような形でフィナーレを迎えるのか期待が高鳴ってきましたね♪

　次回、最終回 「キボウノチ」 です!